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殺菌剤

石原フロンサイド水和剤

石原フロンサイド水和剤
殺菌剤分類
29
農林水産省登録
第17556号
有効成分
フルアジナム(化管法 1種)・・・・・・・・・・50.0%
性状
淡黄色水和性粉末45μm以下
人畜毒性
普通物(毒劇物に該当しないものを指していう通称)
有効年限
5年
包装
(100g×25袋)× 4函
500g × 20袋

特長

  • 広範の病害にすぐれた効果
    ばれいしょの疫病、粉状そうか病、あずき、いんげんまめの炭疽病、菌核病、たまねぎの灰色かび病、べと病、アスパラガスの茎枯病、ごぼうの黒条病、小麦の雪腐病、てんさい黒根病等、広範囲の病害にすぐれた効果を示します。
  • 耐性菌にも有効
    ばれいしょの疫病等の他剤耐性菌にも安定した効果があります。
  • 残効性・耐雨性にすぐれ、高い予防効果
    植物体内への浸透移行性はほとんどなく、治療効果は認められませんが、残効性、耐雨性にすぐれ高い予防効果があります。
  • 植物病原菌の各種感染過程を阻害
    胞子発芽、侵入器官形成、胞子形成の各感染過程を阻害します。
  • 天敵・有用生物に対する高い安全性
    ミツバチ、捕食性のダニ等の有用生物にはほとんど影響がありません。

適用作物と使用方法

作物名 適用病害虫名 希釈倍数 10アール当り使用液量 使用時期 本剤の使用回数 使用方法 フルアジナムを含む農薬の総使用回数
かんきつ そうか病
灰色かび病
ミカンサビダニ
1000~2000倍 200~700ℓ 収穫30日前まで 1回 散布 1回
苗疫病
黒点病
ミカンハダニ
1000倍
りんご 斑点落葉病
黒星病
輪紋病
1000~2000倍 収穫45日前まで 2回以内
(散布または落葉に散布は1回以内、土壌灌注は1回以内)
すす点病
すす斑病
褐斑病
2000倍
もも 灰星病
黒星病
ホモプシス腐敗病
収穫7日前まで 2回以内
(散布は1回以内、土壌灌注は1回以内)
なし 黒斑病
黒星病
輪紋病
1000~2000倍 収穫30日前まで
うめ 黒星病 2000倍 発芽期まで
但し、収穫60日前まで
ぶどう 晩腐病
べと病
枝膨病
灰色かび病
黒とう病
開花直前~落弁期
但し、収穫60日前まで
黒とう病 250倍 休眠期
キウイフルーツ 灰色かび病
果実軟腐病
1000~2000倍 収穫30日前まで
小麦 紅色雪腐病
雪腐小粒菌核病
雪腐大粒菌核病
1000倍 60~150ℓ 根雪前 2回以内 3回以内
(は種前は1回以内、は種後は2回以内)
雪腐小粒菌核病 250倍 25ℓ
ばれいしょ 菌核病
疫病
1000~2000倍 100~300ℓ 収穫14日前まで 4回以内 6回以内
(種いも浸漬は1回以内、植付前の土壌混和及び植付時の植溝散布は合計1回以内、植付後の散布は4回以内)
疫病 500倍 25ℓ
800倍 40ℓ
夏疫病 2000倍 100~300ℓ
そうか病 100倍 植付前 1回 種いも
瞬間浸漬
やまのいも 葉渋病 2000倍 100~300ℓ 収穫7日前まで 4回以内 散布 5回以内
(植付前の土壌混和は1回以内、植付後の散布は4回以内)
やまのいも
(むかご)
4回以内
あずき 炭疽病
灰色かび病
1000~2000倍 収穫21日前まで 3回以内 3回以内
菌核病
輪紋病
1000倍
いんげんまめ 炭疽病
灰色かび病
1000~2000倍 収穫14日前まで
菌核病 1000倍
べにばないんげん 灰色かび病
ごぼう 黒条病 収穫21日前まで
にんじん 黒葉枯病 収穫14日前まで
たまねぎ 灰色腐敗病
べと病
灰色かび病
1000~2000倍 収穫7日前まで 5回以内 7回以内
(全面土壌混和は1回以内、苗根部浸漬は1回以内、散布は5回以内)
灰色かび病 500倍 25ℓ
白色疫病 1000倍 100~300ℓ
乾腐病 50倍 定植直前 1回 5分間
苗根部浸漬
らっきょう 灰色かび病 2000倍 100~300ℓ 収穫14日前まで 5回以内 散布 5回以内
白色疫病 1000倍
アスパラガス
(露地栽培)
茎枯病
斑点病
1000~2000倍 収穫終了後
但し、秋期まで
パイナップル 心腐病 1000倍 植付前 1回 20分間
苗浸漬
1回
食用ゆり 葉枯病 1000~2000倍 100~300ℓ 収穫14日前まで 6回以内 散布 8回以内
(球根瞬間浸漬は2回以内、散布は6回以内)
鱗茎さび症 50~200倍 植付前 2回以内 球根瞬間浸漬
てんさい 根腐病 1000~2000倍 100~300ℓ 収穫30日前まで 4回以内 株元散布 5回以内
(は種前の土壌混和及び苗床灌注は合計1回以内、株元散布及び散布は合計4回以内)
黒根病 1000倍
100倍 3ℓ/㎡ 移植前 1回 苗床土壌灌注
炭疽病
輪斑病
網もち病
新梢枯死症
(輪斑病菌による)
灰色かび病
2000倍 200~400ℓ 摘採14日前まで 1回 散布 1回
たばこ 菌核病 1000倍 100~200㎖/株 大土寄期まで 株元灌注
チューリップ 灰色かび病
褐色斑点病
2000~4000倍 100~300ℓ 発病初期 7回以内 散布 7回以内
球根腐敗病
皮腐病
100~200倍 植付前 1回 15分間
球根浸漬
ゆり 葉枯病 2000倍 100~300ℓ 発病初期 3回以内 散布 3回以内
鱗茎さび症 100~200倍 植付前 1回 球根瞬間浸漬

作物名 適用病害虫名 10アール当り使用量 使用時期 本剤の使用回数 使用方法 フルアジナムを含む農薬の総使用回数
薬量 希釈水量
ばれいしょ 粉状そうか病
塊茎褐色輪紋病
600g 100ℓ 植付前 1回 全面散布
土壌混和
6回以内
(種いも浸漬は1回以内、植付前の土壌混和及び植付時の植溝散布は合計1回以内、植付後の散布は4回以内)
小麦 縞萎縮病 は種前 3回以内
(は種前は1回以内、は種後は2回以内)
チューリップ 条斑病
微斑モザイク病
植付前 7回以内

※本内容は2024年5月15日付の登録内容に基づいています。

効果・薬害等の注意事項

使用量に合わせ薬液を調製し、使いきること。
本剤は、保護効果主体の薬剤であり、病原菌に感染した後の処理では効果が不十分な場合があるので注意すること。
かんきつに使用する場合は次の事項に注意すること。
・レモンには薬害を生じるので使用をさけること。
・ネーブル、ハッサク、清見等品種によっては薬害を生じる場合があるので注意すること。
・病害とハダニ類の同時防除に使用する場合、かけ残しのないように丁寧に散布すること。
・黒点病に対する防除は、そうか病、灰色かび病との同時防除として使用すること。なお、多発時の黒点病に対しては効果が劣ることがあるので注意すること。
りんごの褐斑病に対しては、多発時には効果がやや不十分な場合があるので注意すること。
なしに使用する場合、展葉期の散布は品種により、葉に薬害を生じるので注意すること。特に幸水、豊水、新水等には薬害を生じやすいので発芽期から落花後30日までの間は使用をさけること。
ぶどうに使用する場合、使用時期を誤ると葉や果実に薬害を生じるので使用時期を厳守すること。なお、ネオマスカットは特に薬害を生じやすいので使用をさけること。
本剤と他剤との混用は、薬害を生じやすいので注意すること。特に、なし、ぶどう、もも及びうめでは十分に注意すること。なお、うめについては発芽期までの使用に留めること。
きゅうり、レタス等には薬害を生じるおそれがあるので、周辺にそれらの作物がある場合にはかからないように注意して散布すること。
全面散布土壌混和で使用する場合、所定量の薬量を均一に散布し、土壌と十分混和すること。降雨直後の処理は混和むらの原因となるのでさけること。
ばれいしょ、たまねぎ及び小麦に対して少量散布で使用する場合は、少量散布に適合したノズルを装着した乗用型の速度連動式地上液剤散布装置を使用すること。
蚕に対して影響があるので、周辺の桑葉にはかからないようにすること。
本剤の使用に当たっては使用方法を誤らないように注意し、特に初めて使用する場合は病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましい。

安全使用上の注意事項

本剤は皮膚感作性を有するため、皮膚かぶれ等を生じることがあるので、以下の点に注意すること。
・かぶれやすい体質の人及び本剤又は他剤においてかぶれた経験のある人は作業に従事しないようにし、施用した作物等との接触はさけること。
・薬液調製時及び散布等の作業の際は帽子、保護メガネ、防護マスク、不浸透性手袋、不浸透性防除衣、ゴム長靴などを着用するとともに保護クリームを使用すること。
・降雨時又は樹木が濡れている場合には作業を行わないこと。
・剪定、施肥、摘果、除草、袋かけなどの管理作業をすませてから散布すること。
・散布後の入園はできる限り期間をおくこと。特に摘果、袋かけのような作業を行う果樹では少なくとも7~10日間の期間をあけること。
・散布後の入園の際も、帽子、保護メガネ、農薬用マスク、手袋、長ズボン・長袖の作業衣などを着用するとともに保護クリームを使用すること。
・散布等の作業後及び摘果等のため散布後入園し作業した後は直ちに身体を洗い流し、洗眼・うがいをするとともに衣服を交換すること。
・作業時に着用していた衣服等は他のものとは分けて洗濯すること。
・施設内では使用しないこと。
・高温、多湿時の長期間の散布及び作業はさけること。
・苗床で本剤を使用し、その苗を採苗、定植する場合には、必ず手袋を着用して作業を行い、直接苗に触れないよう注意すること。
粉末は眼に対して強い刺激性があるので、眼に入らないよう注意すること。眼に入った場合には直ちに十分に水洗し、眼科医の手当を受けること。
本剤は皮膚に対して刺激性があるので、皮膚に付着しないよう注意すること。皮膚に付着した場合には直ちに石けんでよく洗い落とすこと。

魚毒性等

・水産動植物(魚類)に強い影響を及ぼすおそれがあるので、河川、湖沼及び海域等に飛散、流入しないよう注意して使用すること。養殖池周辺での使用はさけること。
・水産動植物(甲殻類)に影響を及ぼすおそれがあるので、河川、養殖池等に飛散、流入しないよう注意して使用すること。
・使用残りの薬液が生じないように調製を行い、使いきること。散布器具及び容器の洗浄水は、河川等に流さないこと。また、空容器、空袋等は水産動植物に影響を与えないよう適切に処理すること。

保管

直射日光をさけ、なるべく低温で乾燥した場所に密封して保管すること。