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水稲用除草剤

石原MCPソーダ塩

石原MCPソーダ塩
除草剤分類
4
農林水産省登録
第7697号
有効成分
MCPAナトリウム塩・・・・・・・・・・19.5%
性状
茶褐色水溶性液体
人畜毒性
普通物(毒劇物に該当しないものを指していう通称)
有効年限
5年
包装
200g × 40本
1,5kg × 10本
18kg × 1缶
6kg × 3本(北海道のみ)

特長

  • ホルモン型、吸収移行型の選択性除草剤で、水稲や麦類、日本芝などの広葉雑草処理剤として永年愛用されています。
  • 2,4PA剤に比べ若干低温(約20℃)の時でも効力を発揮します。

適用作物と使用方法

作物名 適用場所 適用雑草名 使用時期 10アール当り使用量 本剤の使用回数 使用方法 適用地帯
薬量 希釈水量
水稲 一年生雑草
(イネ科を除く)
マツバイ
ヘラオモダカ
ウリカワ
オモダカ
セリ
有効分けつ終止期~幼穂形成期前
但し、収穫60日前まで
160~240g 70~100ℓ 1回 落水散布 全域
幼穂形成始期
但し、収穫60日前まで
125g
水稲
(刈取跡)
水稲刈取跡 マツバイ 稲刈取後
10日以内
1000g 90~110ℓ
水田作物
(水田畦畔)
水田畦畔 一年生及び
多年生広葉雑草
スギナ
雑草生育期
(草丈30cm以下)
但し、収穫14日前まで
200~400g 100ℓ 3回以内 雑草茎葉散布
とうもろこし 一年生及び
多年生広葉雑草
2~5葉期 200~300g 70~100ℓ 1回 雑草茎葉散布
又は全面散布
北海道
東北
北陸
麦類 (春播麦類)
5葉期
但し、収穫45日前まで
通常散布
50~100ℓ
少量散布
25~50ℓ
全域
(秋播麦類)
幼穂形成期
但し、収穫45日前まで
北海道
70~100ℓ 全域
(北海道を除く)
日本芝 芝生育期 2g/㎡ 200~300㎖/㎡ 3回以内 雑草茎葉散布 全域
西洋芝
(ケンタッキーブルーグラス)
春夏期
芝生育期
(雑草生育期)
1.5~2g/㎡ 200~300㎖/㎡
樹木等 公園
堤とう
駐車場
道路
運動場
宅地
のり面
鉄道等
一年生及び
多年生広葉雑草
スギナ
雑草生育期
(草丈30cm以下)
400~600g 70~100ℓ 植栽地を除く樹木等の周辺地に雑草茎葉散布

【本剤およびMCPAを含む農薬の総使用回数】
水稲、水稲(刈取跡)、とうもろこし、麦類・・・1回
水田作物(水田畦畔)、日本芝、西洋芝(ケンタッキーブルーグラス)、樹木等・・・3回以内
※本内容は2020年10月28日付の登録内容に基づいています。

効果・薬害等の注意事項

一般的注意事項(共通)

本剤はMCPAを含む農薬であるので、他のMCPAを含む農薬の使用回数と合わせ、作物ごとの総使用回数の範囲内で使用する。
立毛中の広葉作物(桑、茶、果樹などを含む)に本剤がかかると薬害を生じるおそれがあるから散布に際しては、これらの作物に散布液が直接又は飛散してかからないように注意すること。
散布直後の降雨は効果を減ずるので降雨前の散布はさけ、天候を見きわめてから散布すること。
本剤散布に用いた器具類は使用後できるだけ早く水で十分洗っておき、他の用途に使用する場合薬害の原因にならぬよう注意すること。
本剤の使用に当たっては、使用量、使用時期、使用方法を誤らないように注意し、とくに初めて使用する場合には病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましい。

作物別注意事項

水稲の本田雑草防除に使用する場合

本剤の散布時期は水稲の有効分けつ終止期より幼穂形成期までの間であるので、水稲の生育初期に発生する雑草を抑制することはできない。従って本剤使用に先立って、これらの初期発生雑草を抑制する除草剤を散布するか、または中耕除草を行なうこと。
マツバイ、ヘラオモダカ、ウリカワ、オモダカ、セリは本剤の水稲生育中の処理では完全に枯殺することはできないので有効な除草剤と組み合わせて防除すること。マツバイは、稲刈取後処理で効果的に防除することができる。
本剤散布にあたっては、散布1~2日前に落水しておき、本剤の使用量を少量の水によく溶かしてから70~100ℓ/10aの水にうすめ、よくかきまぜてから散布機で雑草全面に散布すること。特にアブノメ、カヤツリグサ、マツバイなどの雑草は薬剤が付着しにくいので、十分雑草にかかるよう丁寧に散布すること。散布後2~3日間は落水のままとし、湛水しない。また、散布後7日間は落水、かけ流しはしないこと。
本剤の散布に当ってはなるべく株間に均一に散布するようにし稲体の上から散布しないように注意すること。
直播栽培の場合も有効分けつ終止期から幼穂形成始期直前までに移植栽培と同様の方法で散布する。
有効分けつが幼穂形成期前までに確保できる場合は、有効分けつ終始期から幼穂形成期前までに使用すること。
有効分けつが幼穂形成期前までに確保できない場合は、幼穂形成始期に使用すること。
本剤は極端な高温や低温の条件では薬害を生じるおそれがあるので、そのような条件下においては所定量の範囲内で低めの薬量で使用すること。

水稲刈取跡地におけるマツバイ防除に使用する場合

除草効果は、高温、晴天時程高いので、日中の気温が20℃以上の天気のよい日を選んで散布すること。
稲刈取直後のマツバイの生育の旺盛な時に処理すると除草効果が高いので稲刈取後できるだけ早く散布すること。

とうもろこしに使用する場合

高温条件下では薬害が発生しやすいので、異常高温下での散布はさけること。
スーパースイート系には薬害を生じる場合があるので使用はさけること。
雑草茎葉にかかるよう、まきむらのないように均一に散布すること。

麦類に使用する場合

少量散布(25~50ℓ/10a)には専用ノズルを使用すること。
雑草茎葉にかかるよう、まきむらのないように均一に散布すること。

芝に使用する場合

萌芽期および生育初期の芝は抵抗力が余り強くないので、完全に生え揃った後に散布すること。なお、枯殺力は高温になるほど強くなるので7月頃では散布前に芝刈りを行なって雑草の生育をおさえた後散布するとさらに有効である。
散布の際、芝の中や付近にある草花や花木などに薬液がかからないようその付近での散布はさけること。
散布後、芝が若干黄変することがあるが、1~2週間後には回復する。

公園、堤とう等で使用する場合

セイタカアワダチソウ、イタドリ等大型多年生広葉雑草を対象としない場面で使用すること。
水源池、養殖池等に本剤が飛散流入しないよう十分に注意すること。
散布器具・容器の洗浄水は、河川等に流さず、空容器・空袋等は環境に影響を与えないよう適切に処理すること。

安全使用上の注意事項

誤飲などのないよう注意すること。誤って飲み込んだ場合には吐き出させ、直ちに医師の手当を受けさせること。本剤使用中に身体に異常を感じた場合には直ちに医師の手当を受けること。
原液は眼に対して刺激性があるので、散布液調製時には保護メガネを着用して薬剤が眼に入らないよう注意すること。眼に入った場合には直ちに水洗し、眼科医の手当を受けること。
原液は皮膚に対して弱い刺激性があるので皮膚に付着しないよう注意すること。付着した場合には直ちに石けんでよく洗い落とすこと。
散布の際は農薬用マスク、手袋、長ズボン・長袖の作業衣などを着用すること。また、薬液を吸い込んだり浴びたりしないよう注意し、作業後は手足、顔などを石けんでよく洗い、うがいをすること。
公園、堤とう等で使用する場合は、散布中及び散布後(少なくとも散布当日)に小児や散布に関係のない者が散布区域に立ち入らないよう縄囲いや立て札を立てるなど配慮し、人畜等に被害を及ぼさないよう注意を払うこと。
使用残りの薬剤は必ず安全な場所に保管すること。

魚毒性等

この登録に係る使用方法では該当がない。

保管

直射日光をさけ、種子、苗、肥料または他の農薬などと隔離してなるべく低温な場所に密栓して保管すること。

備考

※寒冷の地方で保管中に結晶が析出した場合は、ボトルをぬるま湯に浸し、溶かしてよく振ってから使用してください。(効果には影響ありません)