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畑作等除草剤
芝生・緑地管理の除草剤

クロロIPC「石原」

クロロIPC「石原」
除草剤分類
23
農林水産省登録
第7693号
有効成分
IPC(化管法 1種)・・・・・・・・・・ 45.8%
                               
その他
化管法該当成分
ナフタレン(1種)3.6%(2.0~6.0%)
トリメチルベンゼン(1種)1.7%(0.4~4.0%)
性状
黄褐色透明可乳化油状液体
人畜毒性
普通物(毒劇物に該当しないものを指していう通称)
危険物
第4類第2石油類
有効年限
5年
包装
300mL × 20本

特長

  • 冬の畑地に発生するスズメノテッポウやスズメノカタビラ等のイネ科雑草、ハコベ、ノミノフスマ、タネツケバナ、ミチヤナギ、タデ類等に有効です。
  • 非ホルモン型移行性除草剤です。雑草の根部および幼芽部から吸収され生長点に作用し、雑草を枯死させます。
  • 雑草の発芽前から発生始期までの土壌処理で高い効果を示します。
  • 秋から春にかけての気温が20℃以下の時期に高い効果を示します。

適用作物と使用方法

作物名 適用雑草名 使用時期 10アール当り使用量 本剤の使用回数 使用方法 IPCを含む農薬の総使用回数
薬量 希釈水量
麦類 一年生雑草 は種直後または2~3葉期 100~150㎖ 70~100ℓ 1回 全面土壌散布 1回
たまねぎ 定植活着後または中耕後
但し、収穫30日前まで
200~300㎖ 2回以内 2回以内
てんさい
あずき
アスパラガス(苗床)
は種直後 1回 1回
アスパラガス(定植畑) 培土後雑草発生前
但し、収穫30日前まで
250~300㎖
ほうれんそう は種直後 100~200㎖
いちご 定植活着後
但し、定植7日後まで
150~200㎖ 株間土壌散布
いんげんまめ は種直後 500~900㎖ 全面土壌散布
は種後5~15日(発芽前) 500~600㎖
にんじん は種直後 300~600㎖
ごぼう 200~500㎖
キャベツ 定植後
但し、収穫60日前まで
150~300㎖ 株間土壌散布
だいず は種後発芽前 200~300㎖ 全面土壌散布
レタス
非結球レタス
定植活着後
但し、収穫60日前まで
300~500㎖ 株間土壌散布
そらまめ 中耕培土後
但し、収穫90日前まで
200㎖ 全面土壌散布
未成熟そらまめ 中耕培土後
但し、収穫60日前まで
チューリップ 植付後 300㎖ 株間土壌散布
日本芝(こうらいしば、ひめこうらいしば) 雑草発生前~発生始期(秋期~春期) 400~600㎖ 200~300ℓ 2回以内 全面散布 2回以内

※本内容は2020年4月8日付の登録内容に基づいています。

効果・薬害等の注意事項

一般的注意事項

使用量に合わせ薬液を調製し、使い切ること。
本剤は高温時には除草効果が十分得られないので、気温が20℃以下の時期に使用すること。
本剤は成長した雑草に対してはほとんど効果がみとめられないので通常は種又は植え付け直後、中耕施肥直後などの雑草発芽前後、又は稚幼期に土壌散布すること。
洪積土壌では薬害が出にくいが、沖積土壌では作物に影響を与えやすいので散布に当たっては土質に関し十分注意すること。なお、砂質土壌では使用をさけること。
散布後、中耕、培土、土入れなどにより土壌上層を移すと雑草の種子が下部より出て発芽し、効果が減ずることがあるので注意すること。
過乾の場合は効果が顕著でなく、逆に過湿の場合は薬害が生じやすいので、できるだけ雨天をさけ散布すること。雨天の場合は、降雨後、土壌水分が適湿の状態となってから散布すること。散布後、はげしい降雨が予想される場合は、薬害が生じるので使用をさけること。
薬害を回避するために必ず2~3cmの厚さに覆土を施し、よく砕土し、鎮圧してから散布すること。堆肥のみの覆土の場合は使用しないこと。
著しく低温の場合には、製品中に一部原体が結晶析出することもあるが、その場合でも溶かせば効果は変わらないので、瓶のままぬるま湯に浸して十分溶かした後、良く振ってから使用すること。
広葉作物の除草に本剤を使用する場合には、薬液が作物の茎葉にかからぬように圧力を下げて散布すること。
本剤は自動車、壁などの塗装面、大理石、御影石に散布液がかかると変色するおそれがあるので、散布液がかからないよう注意すること。
本剤使用に用いた器具類は、使用後できるだけ早く水又は石けん水で洗っておき、他の用途に使用する場合、薬害の原因にならぬように注意すること。
蚕に対して影響があるので、周辺の桑葉にかからないようにすること。
本剤使用に当たっては土壌条件、気象状況並びに発生する雑草の相違から効果及び作物への影響も異なるので、使用量、使用時期、使用方法を誤らないように注意し、特に初めて使用する場合には、病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましい。

作物別注意事項

麦に使用する場合

催芽まきの場合は散布しないこと。
晩播で越冬まで5葉に達する見込みのない場合は、散布しないこと。

レタスに使用する場合

特に処理時の温度に影響されるので、適用対象地帯は東日本並びに山間高冷地とする。

ごぼうに使用する場合

べたがけ及びマルチ栽培では薬害が生じるので、べたがけ及びマルチ栽培では使用しないこと。
低温時に高薬量で使用すると薬害を生じるので、春播き栽培では薬量「200~300㎖/10a」、晩春播き栽培では薬量「200~400㎖/10a」で使用すること。

にんじんに使用する場合

アカザ・キク科雑草の優占する圃場では効果が劣るので、有効な薬剤との組み合わせで防除すること。
低温時に高薬量で使用すると薬害を生じるので、冬播き、春播き及び晩春播き栽培では薬量「300㎖/10a」で使用すること。

安全使用上の注意事項

通常の使用方法では毒性は低いが、誤飲などのないよう注意すること。
本剤は眼に対して刺激性があるので眼に入らないよう注意すること。眼に入った場合には直ちに水洗し、眼科医の手当を受けること。使用後は洗眼すること。
本剤は皮膚に対して刺激性があるので、散布の際は手袋、長ズボン・長袖の作業衣を着用して薬剤が皮膚に付着しないよう注意すること。付着した場合には直ちに石けんでよく洗い落とすこと。
かぶれやすい体質の人は取扱いに十分注意すること。
公園等で使用する場合は、散布中及び散布後(少なくとも散布当日)に小児や散布に関係のない者が散布区域に立ち入らないよう縄囲いや立て札を立てるなど配慮し、人畜等に被害を及ぼさないよう注意を払うこと。
危険物第4類第2石油類に属するので火気には十分注意すること。

魚毒性等

この登録に係る使用方法では該当がない。

保管

火気をさけ、種子、苗、肥料または他の農薬などと隔離して、直射日光のあたらないなるべく低温な場所に密栓して保管すること。