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殺菌剤

石原トリフミン水和剤

石原トリフミン水和剤
殺菌剤分類
3
農林水産省登録
第16301号
有効成分
トリフルミゾール・・・・・・・・・・30.0%
性状
類白色水和性粉末 45μm以下
人畜毒性
普通物(毒劇物に該当しないものを指していう通称)
有効年限
4年
包装
(100g×25袋)× 4函
(250g×15袋)× 4函
(500g×10袋)× 2函

特長

  • 広範の病害にすぐれた効果
    多くの病害に効果があり、防除の困難な病害の基幹防除剤として適しています。
  • 予防・治療にすぐれた効果
    すぐれた予防効果に加えて治療効果もありますので、病原菌が侵入した後の散布でも病斑の拡大や胞子形成を阻止します。
  • 浸達性を有し、すぐれた耐雨性
    浸達性がありますので耐雨性にすぐれ、降雨による効力低下の少ない薬剤です。

適用作物と使用方法

作物名 適用病害名 希釈倍数 10アール当り使用液量 使用時期 本剤の使用回数 使用方法 トリフルミゾールを含む農薬の総使用回数
りんご 斑点落葉病
黒星病
うどんこ病
赤星病
2000~3000倍 200~700ℓ 収穫前日まで 3回以内 散布 3回以内
なし 黒星病
赤星病
うどんこ病 2000倍
かき 2000~3000倍
黒点病 2000倍
ぶどう うどんこ病 2000~3000倍 収穫7日前まで
黒とう病
褐斑病
2000倍
もも 灰星病
黒星病
1000~1500倍 収穫前日まで
うどんこ病 1500~2000倍
すもも 灰星病 1000倍
おうとう 1000~1500倍 収穫14日前まで 2回以内 2回以内
うめ 黒星病 2000倍 3回以内 3回以内
いちじく 株枯病 500倍 1~10ℓ/株 収穫前日まで 4回以内 灌注 7回以内
(散布は3回以内、灌注は4回以内)
さび病
そうか病
2000倍 200~700ℓ 3回以内 散布
マルメロ 赤星病 収穫14日前まで 3回以内
かりん 収穫前日まで
あけび(果実) うどんこ病 収穫3日前まで
マンゴー 収穫7日前まで
ごま葉枯病
いもち病
ばか苗病
30倍 浸種前 1回 10分間
種子浸漬
1回
300倍 24~48時間
種子浸漬
乾燥籾重量の0.5% 種子粉衣
(湿粉衣)
7.5~15倍 乾燥種籾1kg当り30㎖ 種子吹き付け処理
(種子消毒機使用)
麦類 斑葉病
裸黒穂病
なまぐさ黒穂病
網斑病
種子重量の0.5% は種前 種子粉衣 3回以内
(種子粉衣は1回以内)
うどんこ病
赤かび病
1000~2000倍 60~150ℓ 収穫14日前まで 3回以内 散布
とうもろこし(子実) すす紋病 2000~4000倍 100~300ℓ 収穫30日前まで 3回以内
未成熟とうもろこし 収穫7日前まで
かんしょ 基腐病 16倍 0.8~1.6ℓ 収穫前日まで 2回以内 無人航空機による散布 3回以内
(植付前の処理は1回以内、植付後は2回以内)
2000~3000倍 100~300ℓ 散布
500倍 植付前 1回 17時間苗基部浸漬
つる割病 500倍 植付前 1回 17時間苗基部浸漬
いちご じゃのめ病
輪斑病
3000倍 100~300ℓ 収穫前日まで 5回以内 散布 5回以内
うどんこ病 3000~5000倍
メロン うどんこ病 3000~5000倍
陥没病
つる枯病
3000倍
すいか うどんこ病 3000~5000倍
つる枯病 3000倍
さやえんどう
実えんどう
ピーマン
うどんこ病 3000~5000倍
きゅうり うどんこ病
黒星病
つる枯病 3000倍
かぼちゃ うどんこ病 3000~5000倍 5回以内
(種子粉衣は1回以内)
フザリウム立枯病 種子重量の0.3% は種前 1回 種子粉衣
(湿粉衣)
にがうり
にんじん
うどんこ病 3000倍 100~300ℓ 収穫前日まで 3回以内 散布 3回以内
うり類
(漬物用)
うどんこ病
つる枯病
炭疽病
3000~5000倍 5回以内 5回以内
トマト
ミニトマト
葉かび病
すすかび病
うどんこ病
3000倍
なす うどんこ病 3000~5000倍
すすかび病 3000倍
しそ さび病 5000倍 収穫開始10日前まで 3回以内 3回以内
ねぎ 萎凋病 50倍 定植直前 1回 5~30分間
苗根部浸漬
1回
100倍 セル成型育苗トレイ1箱またはペーパーポット1冊(30×60cm、使用土壌約5ℓ)当り0.5ℓ 定植前 苗床灌注
200倍 セル成型育苗トレイ1箱またはペーパーポット1冊(30×60cm、使用土壌約5ℓ)当り1ℓ
たまねぎ 乾腐病 50倍 定植直前 5分間
苗根部浸漬
50~100倍 セル成型育苗トレイ1箱またはペーパーポット1冊(30×60cm、使用土壌約5ℓ)当り0.5ℓ 定植前 苗床灌注
100倍 セル成型育苗トレイ1箱またはペーパーポット1冊(30×60cm、使用土壌約5ℓ)当り0.5~1ℓ
オクラ 黒斑病
うどんこ病
葉すす病
5000倍 100~300ℓ 収穫前日まで 3回以内 散布 3回以内
セルリー 斑点病 2000倍 2回以内 2回以内
こんにゃく 乾腐病 50倍 種いも1㎡当り150㎖ 植付前 1回 種いもの芽基部に散布 1回
らっきょう 5~30分間
種球浸漬
黒球病 5分間
種球浸漬
アスパラガス 立枯病 1000倍 3ℓ/㎡ 収穫7日前まで 灌注
食用ゆり 鱗茎さび症 50倍 植付前 種球瞬間浸漬
とうがらし類 うどんこ病 4000~5000倍 100~300ℓ 収穫前日まで 5回以内 散布 5回以内
ごぼう 1000倍 3回以内 3回以内
ふき 3000倍 収穫14日前まで
ふき
(ふきのとう)
うどんこ病
さび病
収穫45日前まで
パセリ うどんこ病 8000倍 収穫30日前まで 1回 1回
しょうが 褐色しみ病
白星病
1000倍 収穫前日まで 5回以内 5回以内
葉しょうが 白星病 収穫7日前まで 3回以内 3回以内
にら さび病 2000倍 収穫14日前まで
にんにく 葉枯病 収穫前日まで
炭疽病 1500~2000倍 200~400ℓ 摘採14日前まで
もち病 1000~1500倍
チューリップ 球根腐敗病 球根重量の0.2% 植付前 1回 球根粉衣 1回
ばら うどんこ病 3000~5000倍 100~300ℓ 発病初期 5回以内 散布 5回以内
きく 白さび病 1000倍
うどんこ病 3000倍
花き類・観葉植物(ばら、きくを除く) うどんこ病
樹木類(しきみを除く) 200~700ℓ
しきみ 散布
60倍 10~30ℓ 無人航空機による散布
たばこ 5000倍 25~180ℓ 収穫10日前まで 2回以内 散布 2回以内

※本内容は2024年3月27日付の登録内容に基づいています。

効果・薬害等の注意事項

かきの黒点病に対しては、多発時には効果が劣る場合があるので注意してください。
なしの品種「幸水」に使用する場合は、樹勢が弱いと高濃度で葉に軽度な黄斑を生じる場合があるので、所定範囲内の低濃度で使用してください。
なしに使用する場合は、MEP剤との混用により薬害を生じるおそれがあるのでさけてください。
いちじくの株枯病に対して灌注処理する場合は、次のことに注意してください。
・1ヶ月間隔で使用してください。
・根域に対する処理量が著しく多いと、生育抑制などの薬害を生じるおそれがあるので、根域に合わせて処理量や回数を調整してください。
ウリ科作物の幼苗期には、濃緑化症状および生育抑制が生じることがあるので、使用しないでください。
スイトピーに使用する場合、薬害を生じるおそれがあるので、開花期以降は使用をさけてください。
りんごに使用する場合、黒星病、赤星病およびうどんこ病の防除を主体とし、斑点落葉病に対しては落花後20日頃までの初期防除剤として使用してください。
チューリップの球根粉衣に使用する場合は、適当な容器内で球根に本剤を均一に粉衣してから植付けてください。
カラーおよび花はすに使用する場合は、湛水状態で使用しないでください。また、使用後14日間は入水しないでください。
水稲の種子消毒に使用する場合には、次の注意事項を守ってください。
・種子消毒は浸種前に行ってください。
・浸漬処理の場合、籾と処理薬液の容量比は1:1以上とし、種籾はサラン網など粗目の袋を用い、薬液処理時によくゆすってください。
・粉衣処理の場合は付着をよくするため、湿粉衣としてください。
・吹き付け処理の場合は、種子消毒機を使用し、種籾に均一に付着させて乾燥してください。
・処理した種籾は、風乾後、水洗いせずに浸種してください。
・消毒後の浸種は水槽で行い、水の交換は原則として初めの2日間は行わず、その後換水する場合は静かに行ってください。
・粉衣処理、高濃度浸漬処理(30倍)および吹き付け処理をした種子を播種する場合は、浸種終了後、浸種液中で過度の付着薬剤をゆすぎ落としてください。
・軽度の初期生育遅延が認められる場合もありますが、その後回復するので通常の管理を維持してください。
無人航空機による散布で使用する場合は、次の注意事項を守ってください。
・散布は散布機種の散布基準に従って実施してください。
・散布機種に適合した散布装置を使用してください。
・散布中、薬液の漏れのないように機体の散布配管その他散布装置の十分な点検を行ってください。
・散布薬液の飛散によって自動車の塗装などに被害を与えるおそれがある等、各分野に影響があるので、散布区域内の諸物件に十分留意してください。
・散布終了後は機体の散布装置は十分洗浄し、薬液タンクの洗浄廃液は安全な場所に処理してください。また、使用後の空の袋は放置せず、安全な場所に廃棄してください。
適用作物群に属する作物またはその新品種に本剤を初めて使用する場合は、使用者の責任において事前に薬害の有無を十分確認してから使用してください。
本剤の使用に当たっては、使用量、使用時期、使用方法を誤らないように注意し、特に初めて使用する場合は病害虫防除所等関係機関の指導を受けるようにしてください。

安全使用上の注意事項

通常の使用方法では危険性は低いですが、誤飲、誤食などのないように注意してください。万一飲み込んだ場合は吐き出させ、安静にして直ちに医師の手当を受けさせてください。使用中に身体に異常を感じた場合には、安静にして直ちに医師の手当を受けてください。
眼に対して刺激性があるので、眼に入らないよう注意してください。眼に入った場合には直ちに水洗し、眼科医の手当を受けてください。
皮膚に対して弱い刺激性があるので、皮膚に付着しないように注意してください。付着した場合には直ちに石けんでよく洗い落してください。
使用の際は農薬用マスク、不浸透性手袋、長ズボン・長袖の作業衣などを着用してください。また、薬剤を吸い込んだり浴びたりしないように注意し、作業後は直ちに手足、顔などを石けんでよく洗い、洗眼・うがいをするとともに衣服を交換してください。
作業時に着用していた衣服等は他のものとは分けて洗濯してください。
かぶれやすい体質の人は取扱いに十分注意してください。
街路、公園等で使用する場合は、使用中および使用後(少なくとも使用当日)に小児や使用に関係のない者が使用区域に入らないよう縄囲いや立て札を立てるなど配慮し、人畜等に被害を及ぼさないよう注意を払ってください。
蚕に対して影響があるので、周辺の桑葉にはかからないようにしてください。

魚毒性等

・水産動植物(魚類)に影響を及ぼすおそれがあるので、河川・養殖池等に飛散、流入しないよう注意して使用してください。
・無人航空機による散布で使用する場合は、飛散しないよう特に注意してください。
・浸漬後の薬液は河川等に流さず、水産動植物に影響を与えないよう適切に処理してください。

保管

密封し、直射日光をさけ、食品と区別して冷涼・乾燥した所に保管してください。