製品情報
ネマバスター

- 殺虫剤分類
- 1B
- 農林水産省登録
- 第21971号
- 有効成分
- ホスチアゼート(化管法 1種)・・・・・・・30.0%
- 性状
- 暗青色水溶性液体
- 人畜毒性
- 劇物
- 危険物
- 第4類第3石油類
- 有効年限
- 5年
- 包装
- 1L × 4本
特長
- 「まつ」のマツノザイセンチュウ防除に適した薬剤です。
- まつ樹の周りに土壌灌注処理する薬剤のため「まつ」を傷つけず、樹脂量に左右されずに処理ができます。また、庭園松等の強く剪定された「まつ」に対しても使用できます。
- 浸透移行性にすぐれ、有効成分は根系から樹体内に速やかに吸収移行し、マツノザイセンチュウの運動を阻害、増殖を阻止します。
- 樹木類のネグサレセンチュウにも安定した効果を発揮します。移植前の根部浸漬処理により線虫密度を下げ、移植後の線虫被害を抑えます。
適用作物と使用方法
作物名 | 適用害虫名 | 希釈倍数 | 10アール当り使用液量 | 使用時期 | 本剤の使用回数 | 使用方法 | ホスチアゼートを含む農薬の総使用回数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
まつ(生立木) | マツノザイセンチュウ | 50倍 | 樹の胸高直径(cm)に応じて調製する。 5~10cm:6ℓ 10~15cm:8ℓ 15~20cm:12ℓ 20~25cm:18ℓ 25~30cm:26ℓ 30~35cm:38ℓ 35~40cm:52ℓ 40cm以上では直径5cm増すごとに18~30ℓを順次増量。 |
マツノマダラカミキリ成虫発生2~3ケ月前 | 1回 | 土壌灌注 | 1回 |
樹木類(いぬつげを除く) | ネグサレセンチュウ | 1000倍 | ー | 移植前 | 10分間根部浸漬 | ||
いぬつげ | ー | 移植前 | 10分間根部浸漬 | 2回以内 | |||
1~2.5ℓ/株 (但し、2~5ℓ/㎡まで) |
生育期 | 2回以内 | 株元灌注 | ||||
せんりょう | 0.5ℓ/株 (但し、2.5ℓ/㎡まで) |
生育期 | 1回 | 株元灌注 | 1回 |
※本内容は2022年9月28日付の登録内容に基づいています。
効果・薬害等の注意事項
●使用量に合わせ薬液を調製し、使いきること。
●本剤をまつに使用する場合、樹の中心から胸高直径の約2~3倍を半径とする同心円上を処理位置の目安とし、所定薬量を一箇所2ℓ程度土壌灌注すること。一度に灌注が困難な場合は、分割して灌注すること。
●本剤をまつに使用した場合、土壌条件、まつの根の生育状況により、効果不足となることがあるので注意する。
●本剤をまつに使用する場合、胸高直径に応じて、使用薬量を灌注するが、極端に胸高直径に比べ、樹高が低い場合に薬害を生じることがあるので注意する。
●庭園松などは見かけ上、胸高直径に比べ材積量が少ないことから、樹体内の薬剤濃度が高くなり、一部の針葉の黄化・褐変を生じることがあるので、灌注量は通常の半量~1/4量を目安とし、材積量を勘案した薬量を灌注すること。
●本剤をまつに使用する場合、健全に生育していることを確認した後に使用すること。特に庭園松などの造形木は樹勢が衰えている場合が多く、慎重に対応すること。施工可能と判断されたものについては、施主や所有者の同意に基づき諸注意事項を厳守し、対応すること。
●本剤をまつに使用する場合、移植、植替え間もない時期には使用しないこと。根が活着していることを確認した後に使用すること。
●本剤を樹木類に根部浸漬する場合、幼木や樹高の割に根鉢・根巻きが極端に大きな場合には薬害を生じることがあるので注意する。
●適用作物群に属する作物又はその新品種に本剤を初めて使用する場合は、使用者の責任において事前に薬害の有無を十分確認してから使用すること。なお、病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましい。
●蚕に対して、長期間毒性があるので、桑園に飛散しないように注意すること。
●ミツバチに対して影響があるので、ミツバチの巣箱及びその周辺にかからないようにすること。
●本剤の使用に当っては、使用量、使用時期、使用方法を誤らないように注意し、特に初めて使用する場合は、病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましい。
安全使用上の注意事項
●医薬用外劇物。取扱いには十分注意すること。誤って飲み込んだ場合には吐き出させ、直ちに医師の手当を受けさせること。本剤使用中に身体に異常を感じた場合には直ちに医師の手当を受けること。
●本剤の解毒剤としては動物実験で硫酸アトロピン製剤が有効であると報告されている。
●本剤は眼に対して刺激性があるので眼に入らないよう注意すること。眼に入った場合には直ちに水洗し、眼科医の手当を受けること。
●使用の際は防護マスク、不浸透性手袋、不浸透性防除衣などを着用すること。作業後は直ちに手足、顔などを石けんでよく洗い、洗眼・うがいをするとともに衣服を交換すること。
●作業時に着用していた衣服等は他のものとは分けて洗濯すること。
●かぶれやすい体質の人は取扱いに十分注意すること。
●街路、公園等で使用する場合は、使用中及び使用後(少なくとも使用当日)に小児や使用に関係のない者が使用区域に立ち入らないよう縄囲いや立て札を立てるなど配慮し、人畜等に被害を及ぼさないよう注意を払うこと。
●危険物第四類第三石油類に属するので火気には十分注意すること。
魚毒性等
・水産動植物(甲殻類)に影響を及ぼすおそれがあるので、河川、養殖池等に飛散、流入しないよう注意して使用すること。
・浸漬後の薬液は、河川等に流さず、水産動植物に影響を与えないよう適切に処理すること。
保管
火気や直射日光を避け、食品と区別して、鍵のかかるなるべく低温な場所に密栓して保管すること。盗難、紛失の際は、警察に届けること。