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水稲用除草剤

トリニティジャンボ

トリニティジャンボ
除草剤分類
15,27,2
農林水産省登録
第24804号
有効成分
イプフェンカルバゾン(化管法 1種)・・・・8.3%
テフリルトリオン(化管法 1種)・・・・・・6.7%
ベンスルフロンメチル(化管法 1種)・・・・2.5%
性状
淡褐色細粒 水溶性パック入り(1パック30g)
人畜毒性
普通物(毒劇物に該当しないものを指していう通称)
有効年限
3年
包装
(30g×10個)×20袋

特長

  • ノビエに対する長期残効性
    有効成分イプフェンカルバゾンがノビエの発生を長期間抑えます。
  • SU抵抗性雑草に有効
    SU抵抗性雑草(ホタルイ、コナギ、アゼナ類等)に高い効果を示します。
  • 多年生雑草に有効
    ウリカワ、ミズガヤツリ、クログワイ等に高い効果を示します。

適用作物と使用方法

作物名 適用雑草名 使用時期 10アール当り使用量 本剤の使用回数 使用方法
移植水稲 水田一年生雑草
マツバイ
ホタルイ
ヘラオモダカ
ミズガヤツリ
ウリカワ
クログワイ
オモダカ
シズイ
ヒルムシロ
セリ
アオミドロ・藻類による表層はく離
移植直後~ノビエ2.5葉期
但し、移植後30日まで
小包装(パック)10個(300g) 1回 水田に小包装(パック)のまま投げ入れる。
直播水稲 水田一年生雑草
マツバイ
ホタルイ
ミズガヤツリ
ウリカワ
ヒルムシロ
セリ
稲1葉期~ノビエ2.5葉期
但し、収穫90日前まで

【各有効成分を含む農薬の総使用回数】
イプフェンカルバゾン・・・2回以内、テフリルトリオン・・・2回以内、ベンスルフロンメチル・・・2回以内

※本内容は2023年11月22日付の登録内容に基づいています。

効果・薬害等の注意事項

必要量を購入し、できるだけ残すことなく使いきること。
本剤は雑草の発生前から発生初期に有効なので、ノビエの2.5葉期までに時期を失しないように散布すること。なお、多年生雑草は生育段階によって効果にフレが出るので、必ず適期に散布するように注意すること。
各雑草の散布適期は次の通り。
ホタルイ、ヘラオモダカ、ミズガヤツリ、ウリカワ・・・2葉期まで
クログワイ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・発生前から発生始期まで
オモダカ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・発生始期まで
ヒルムシロ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・発生期まで
セリ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・再生前から再生始期まで
シズイ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・草丈3cmまで
アオミドロ・藻類による表層はく離・・・・・・・・・・発生前まで
オモダカ、クログワイ、シズイは発生の期間が長く、遅い発生のものまでは十分な効果を示さない場合があるので、必要に応じて有効な後処理剤との組み合わせで使用すること。
苗の植え付けが均一となるように代かきをていねいに行うこと。未熟有機物を使用した場合は、特にていねいに行うこと。
処理に当っては水の出入りを止めて水深5~6cmの湛水状態にし、散布後少なくとも3~4日間は通常の湛水状態を保ち、田面を露出させないようにし、散布後7日間は落水、かけ流しはしないこと。自然減水により田面の一部が露出するようになったら、水尻を止めて通常の水深になるまで水を入れて水口を閉じること。
本剤は小包装(パック)のまま10アール当たり10個の割合で水田に均等に投げ入れること。
藻や浮草が多発している水田では、拡散が不十分となり、効果の劣る可能性があるので使用をさけること。
稲の根が露出する条件では薬害を生じるおそれがあるので使用しないこと。
パックに使用しているフィルムは水溶性なので、ぬれた手で作業したり、降雨で破袋することのないように注意すること。
以下のような条件下では薬害が発生するおそれがあるので使用をさけること。
・砂質土壌の水田及び漏水田(減水深2cm/日以上)
・軟弱な苗を移植した水田
・極端な浅植の水田及び浮き苗の多い水田
・散布後に高温傾向が続くと予想される時
梅雨期等、散布後に多量の雨が予想される場合は除草効果が低下することがあるので使用をさけること。
本剤はその殺草特性から、いぐさ、れんこん、せり、くわいなどの生育を阻害するおそれがあるので、これら作物の生育期に隣接田で使用する場合には、十分注意すること。
散布田の水田水を他の作物に灌水しないこと。
本剤の使用に当っては、使用量、使用時期、使用方法などを誤らないよう注意するほか、別途提供されている技術情報も参考にして使用すること。特に初めて使用する場合や異常気象の場合には、病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましい。

安全使用上の注意事項

本剤は水溶性フィルムで小包装化されているため、濡れた手で触らないこと。
水溶性フィルム包装が破袋した場合は以下の点に注意すること。
・誤食などのないよう注意すること。誤って飲み込んだ場合には吐き出させ、直ちに医師の手当を受けさせること。
・眼に対して刺激性があるので眼に入らないよう注意すること。眼に入った場合には直ちに水洗し、眼科医の手当を受けること。
・皮膚に対して弱い刺激性があるので、皮膚に付着しないよう注意すること。付着した場合には直ちに石けんでよく洗い落とすこと。
・かぶれやすい体質の人は取扱いに十分注意すること。

魚毒性等

・水産動植物(藻類)に影響を及ぼすので、河川、養殖池等に流入しないよう注意して使用すること。
・散布後は水管理に注意すること。
・空袋等は水産動植物に影響を与えないよう適切に処理すること。

保管

直射日光をさけ、なるべく低温で乾燥した場所に密封して保管すること。
吸湿性があるので湿気には十分注意し、使い残りは外袋の口を堅く閉じて保管すること。また、強く加圧されると包装材フィルムが劣化するおそれがあるので下積みにならないようにすること。

備考

「トリニティⓇ」は石原産業(株)の登録商標。「ジャンボⓇ」は(公財)日本植物調節剤研究協会の登録商標。