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殺菌剤

石原フロンサイド粉剤

石原フロンサイド粉剤
殺菌剤分類
29
農林水産省登録
第17559号
有効成分
フルアジナム・・・・・0.50%
性状
類白色粉末45μm以下
人畜毒性
普通物(毒劇物に該当しないものを指していう通称)
有効年限
5年
包装
3kg × 8袋
20kg × 1袋

特長

  • 広範の病害にすぐれた効果
    あぶらな科作物の根こぶ病、ばれいしょのそうか病、粉状そうか病、ねぎの白絹病、レタスのビッグベイン病等の広範の病害に有効な土壌殺菌剤です。
  • 菌密度低下効果
    根こぶ病の休眠胞子に対して殺菌的に作用するため、徐々に菌密度を低下させます。
  • 低濃度で安定した効果
    有効成分が0.5%と低く、10 アール当り投下有効成分量が0.15 ~ 0.2kg(全面土壌混和の場合)と少量で効果を示します。
  • すぐれた残効性
    土壌処理後、長期間にわたり根こぶ病による被害を抑えます。
  • 根こぶ病防除では石灰類との併用で、より防除効果が高まります。
  • 土壌中で適度に分解するため、水稲、野菜等の後作物には、ほとんど影響がありません。
  • 蒸気圧が低く、空気中への揮散はほとんどありません。
粉剤散布機PN-40-3(タイショー)

適用作物と使用方法

作物名 適用病害名 10アール当り使用量 使用時期 本剤の使用回数 使用方法 フルアジナムを含む農薬の総使用回数
ばれいしょ そうか病
粉状そうか病
30~40kg 植付前 1回 全面土壌混和 6回以内
(種いも浸漬は1回以内、植付前の土壌混和及び植付時の植溝散布は合計1回以内、植付後の散布は4回以内)
かんしょ 基腐病 40kg 3回以内
(植付前は1回以内、植付後は2回以内)
キャベツ 根こぶ病 15~20kg は種又は定植前 2回以内
(苗床では1回以内、本圃では1回以内)
作条土壌混和 3回以内
(苗床では1回以内、本圃での土壌混和は1回以内、土壌散布は1回以内)
30~40kg 全面土壌混和
苗立枯病
(リゾクトニア菌)
菌核病
40kg
カリフラワー
ブロッコリー
根こぶ病 15~20kg 1回 作条土壌混和 1回
30~40kg 全面土壌混和
メキャベツ
かぶ
非結球あぶらな科葉菜類
(ケール、こまつな、みずな、のざわな、なばな類を除く)
なばな類 15~20kg 作条土壌混和
30~40kg 全面土壌混和
40kg 作条散布
こまつな 根こぶ病
立枯病
(リゾクトニア菌)
30kg は種前 全面土壌混和
みずな 根こぶ病
のざわな 30~40kg は種又は定植前
20kg 作条土壌混和
はくさい 15~20kg 2回以内
(土壌混和は1回以内、土壌散布は1回以内)
根こぶ病
黄化病
30~40kg 全面土壌混和
レタス
非結球レタス
すそ枯病
ビッグベイン病
30kg
ねぎ 白絹病
小菌核腐敗病
15kg 土寄せ時
但し、収穫21日前まで
2回以内 株元散布 2回以内
たまねぎ 黒腐菌核病
紅色根腐病
40kg 定植前 1回 全面土壌混和 7回以内
(全面土壌混和は1回以内、苗根部浸漬は1回以内、散布は5回以内)
にら 白絹病 20kg 収穫30日前まで 株元散布 1回
てんさい 叢根病 育苗培土1kg当り5~10g は種前 土壌混和 5回以内
(は種前の土壌混和及び苗床灌注は合計1回以内、株元散布及び散布は合計4回以内)
らっかせい 白絹病 20kg 収穫45日前まで 株元散布 1回
だいこん 亀裂褐変症
(リゾクトニア菌)
30~40kg は種前 全面土壌混和
チューリップ 葉腐病 植付前 7回以内
条斑病
微斑モザイク病
40kg
ゆり 茎腐症
(リゾープス菌による)
定植前 3回以内

※本内容は2023年12月6日付の登録内容に基づいています。

効果・薬害等の注意事項

使用量に合わせ秤量し、使いきってください。
本剤を使用する場合、砕土をよく行った後、所定量の薬剤を均一に散布し、土壌と十分混和してください。なお、降雨直後の処理は混和ムラの原因となるのでさけてください。
根こぶ病を対象に本剤を多量に使用すると、初期生育が抑制される場合があるので、適用薬量の範囲で使用してください。
はくさいの黄化病、ばれいしょのそうか病、粉状そうか病、キャベツの苗立枯病(リゾクトニア菌)、菌核病 、レタスのビッグベイン病に対する本剤の全面土壌混和および、ねぎの小菌核腐敗病に対する土寄せ時株元散布は、多発生条件では効果が劣る場合があるので注意してください。
レタスの茎葉に本剤が多量にかかると薬害を生じるおそれがあるので、付近にある場合は注意して散布してください。
てんさいに使用する場合、誤って多量に処理すると初期生育が抑制されるおそれがあるので適用薬量の範囲を厳守してください。
みずかけなに使用する場合、水掛け開始は薬剤処理後2ヵ月以降を厳守してください。
適用作物群に属する作物またはその新品種に本剤を初めて使用する場合は、使用者の責任において事前に薬害の有無を十分確認してから使用してください。
本剤の使用に当たっては、使用量、使用時期、使用方法などを誤らないように注意し、特に初めて使用する場合は病害虫防除所等関係機関の指導を受けるようにしてください。

安全使用上の注意事項

眼に対して刺激性があるので、眼に入らないように注意してください。眼に入った場合には直ちに水洗し、眼科医の手当を受けるようにしてください。
使用の際は農薬用マスク、手袋、長ズボン・長袖の作業衣などを着用してください。また、作業後は直ちに手足、顔などを石けんでよく洗い、洗眼・うがいをするとともに衣服を交換してください。
作業時に着用していた衣服等は他のものとは分けて洗濯してください。
かぶれやすい体質の人は取扱いに十分注意してください。
苗床で使用し、その苗を採苗、定植する場合には、必ず手袋を着用して作業を行い、直接苗に触れないようにしてください。
蚕に対して影響があるので、周辺の桑葉にかからないようにしてください。

魚毒性等

水産動植物(魚類)に影響を及ぼすおそれがあるので、河川、養殖池等に飛散、流入しないよう注意して使用してください。

保管

密封し、直射日光をさけ、食品と区別して冷涼・乾燥した所に保管してください。