トップ / 製品情報 / フロンサイドSC
殺菌剤

石原フロンサイドSC

石原フロンサイドSC
殺菌剤分類
29
農林水産省登録
第18750号
有効成分
フルアジナム(化管法 1種)・・・・・ 39.5%(w/w)[50.0%(w/v)]
性状
淡黄色水和性粘稠懸濁液体
人畜毒性
普通物(毒劇物に該当しないものを指していう通称)
有効年限
3年
包装
500ml × 20本

特長

  • 広範囲の病害にすぐれた効果
    かんきつ、りんご、なし、もも、うめ、ぶどう、びわ、かき、キウイフルーツなどの果樹および茶、たまねぎ、ばれいしょ、てんさい、小麦の主要病害に、また、キャベツ、はくさい、ブロッコリーなどの根こぶ病や、はくさい、レタスの軟腐病にすぐれた効果を示します。
  • 難防除病害の紋羽病に有効
    りんご、なし、もも、ネクタリン、ぶどう、びわ、小粒核果類、おうとう、いちじくなどの白紋羽病およびりんごの紫紋羽病に対して高い効果とすぐれた残効性を有します。
  • 耐性菌にも有効
    ばれいしょ疫病、かき斑点落葉病等の他剤耐性菌にも安定した効果があります。
  • 残効性・耐雨性にすぐれ、高い予防効果
    植物体内への浸透移行性はほとんどなく、治療効果は認められませんが、残効性、耐雨性にすぐれ、高い予防効果があります。また、フロアブル化することにより、付着性が高まり、より高い効果を得ることができる製剤です。
  • 植物病原菌の各感染過程を阻害
    胞子発芽、侵入器官形成、胞子形成等の各感染過程を阻害します。
  • ハダニの密度抑制効果
    かんきつのミカンハダニ、ミカンサビダニ、チャノホコリダニおよび茶のチャノホコリダニにも効果が認められます。
  • 天敵・有用生物に対する高い安全性
    ミツバチ、捕食性のダニ等の有用生物にはほとんど影響がありません。

適用作物と使用方法

作物名 適用病害虫名 希釈倍数 10アール当り使用液量 使用時期 本剤の使用回数 使用方法 フルアジナムを含む農薬の総使用回数
りんご 斑点落葉病
すす点病
すす斑病
褐斑病
2000~2500倍 200~700ℓ 収穫45日前まで 1回 散布 2回以内
(散布または落葉に散布は1回以内、土壌灌注は1回以内)
黒星病 2000~2500倍
1000~2000倍 100~200ℓ 落葉後~展葉期まで 落葉に散布
輪紋病
モニリア病
2000倍 200~700ℓ 収穫45日前まで 散布
白紋羽病
紫紋羽病
500倍 50~100ℓ/樹 1回 土壌灌注
1000倍 100~200ℓ/樹
なし 黒斑病
黒星病
2000~2500倍 200~700ℓ 収穫30日前まで 1回 散布 2回以内
(散布は1回以内、土壌灌注は1回以内)
輪紋病 2000倍
白紋羽病 500倍 50~100ℓ/樹 1回 土壌灌注
1000倍 100~200ℓ/樹
もも 灰星病
ホモプシス腐敗病
2000倍 200~700ℓ 収穫7日前まで 1回 散布
白紋羽病 500倍 50~100ℓ/樹 収穫30日前まで 1回 土壌灌注
1000倍 100~200ℓ/樹
うめ 黒星病
灰色かび病
2000倍 200~700ℓ 発芽期まで
但し、収穫60日前まで
1回 散布
白紋羽病 500倍 50~100ℓ/樹 収穫後から開花前まで
但し、収穫60日前まで
1回 土壌灌注
ぶどう 晩腐病
黒とう病
べと病
灰色かび病
枝膨病
2000倍 200~700ℓ 開花直前~落弁期
但し、収穫60日前まで
1回 散布
白紋羽病 500倍 50~100ℓ/樹 収穫21日前まで 1回 土壌灌注
1000倍 100~200ℓ/樹
びわ 灰斑病 2000倍 200~700ℓ 収穫7日前まで 1回 散布
白紋羽病 500倍 50~100ℓ/樹 収穫後から開花前まで 1回 土壌灌注
1000倍 100~200ℓ/樹
キウイフルーツ 500倍 100ℓ/樹 収穫30日前まで 1回
灰色かび病
果実軟腐病
2000倍 200~700ℓ 1回 散布
かんきつ そうか病
灰色かび病
2000~2500倍 1回 散布 1回
黒点病
ミカンハダニ
ミカンサビダニ
チャノホコリダニ
2000倍
かき 落葉病
黒星落葉病
炭疽病
灰色かび病
収穫45日前まで
ネクタリン 白紋羽病 1000倍 100~200ℓ/樹 収穫30日前まで 土壌灌注
500倍 50~100ℓ/樹
おうとう
いちじく
500倍
ブルーベリー 白紋羽病
根腐疫病
収穫21日前まで
小粒核果類
(うめを除く)
白紋羽病 収穫後から開花前まで
但し、収穫60日前まで
りんご
(苗木)
白紋羽病
紫紋羽病
植付時 1回 20分間
苗木浸漬
2回以内
(苗木浸漬は1回以内、土壌灌注は1回以内)
25~50ℓ/樹 植付後
但し、収穫開始1年前まで
1回 土壌灌注
キウイフルーツ
(苗木)
白紋羽病 植付時 1回 1時間
苗木浸漬
1回
小麦 紅色雪腐病
雪腐大粒菌核病
なまぐさ黒穂病
1000倍 60~150ℓ 根雪前 2回以内 散布 3回以内
(は種前は1回以内、は種後は2回以内)
雪腐小粒菌核病 1000~2000倍
250倍 25ℓ
ばれいしょ 疫病 500倍 収穫7日前まで 4回以内 6回以内
(種いも浸漬は1回以内、植付前の土壌混和及び植付時の植溝散布は合計1回以内、植付後の散布は4回以内)
疫病
菌核病
1000~2000倍 100~300ℓ
夏疫病 2000倍
そうか病 100倍 植付前 1回 種いも瞬間浸漬
かんしょ 基腐病 1000倍 100~300ℓ 収穫30日前まで 2回以内 散布 3回以内
(植付前は1回以内、植付後は2回以内)
やまのいも 葉渋病 2000倍 収穫7日前まで 4回以内 5回以内
(植付前の土壌混和は1回以内、植付後の散布は4回以内)
やまのいも(むかご) 4回以内
ごぼう 黒条病 1000倍 収穫21日前まで 3回以内 3回以内
食用ゆり 葉枯病 収穫14日前まで 6回以内 8回以内
(球根瞬間浸漬は2回以内、散布は6回以内)
鱗茎さび症 50倍 植付前 2回以内 球根瞬間浸漬
あずき 炭疽病
灰色かび病
1000~2000倍 100~300ℓ 収穫21日前まで 3回以内 散布 3回以内
菌核病 1000倍
いんげんまめ 炭疽病
灰色かび病
1000~2000倍 収穫7日前まで
菌核病 1000倍
べにばないんげん 灰色かび病 収穫14日前まで
にんじん 黒葉枯病
たまねぎ 乾腐病 50倍 定植直前 1回 5分間
苗根部浸漬
7回以内
(全面土壌混和は1回以内、苗根部浸漬は1回以内、散布は5回以内)
灰色腐敗病
べと病
灰色かび病
1000~2000倍 100~300ℓ 収穫3日前まで 5回以内 散布
灰色かび病 250~500倍 25ℓ
白色疫病 1000倍 100~300ℓ
てんさい 褐斑病 1000倍 収穫30日前まで 4回以内 散布 5回以内
(は種前の土壌混和及び苗床灌注は合計1回以内、株元散布及び散布は4回以内)
根腐病 1000~2000倍 株元散布
黒根病 1000倍
100倍 3ℓ/㎡ 移植前 1回 苗床土壌灌注
いちご 炭疽病 1000倍 50㎖/株 育苗期 1回 灌注 1回
アスパラガス
(露地栽培)
茎枯病
斑点病
2000倍 100~300ℓ 収穫終了後
但し、秋期まで
5回以内 散布 5回以内
炭疽病
輪斑病
新梢枯死症
(輪斑病菌による)
もち病
網もち病
灰色かび病
褐色円星病
チャノホコリダニ
200~400ℓ 摘採14日前まで 1回 1回
ゆり 茎腐症
(リゾープス菌による)
500倍 3ℓ/㎡ 定植後 2回以内 土壌灌注 3回以内
うるし 白紋羽病 20~50ℓ/樹 発病前 1回 1回
作物名 適用病害虫名 10アール当り使用量 使用時期 本剤の
使用回数
使用方法 フルアジナムを含む農薬の総使用回数
薬量 希釈水量
はくさい 根こぶ病 500㎖ 100~200ℓ 定植前 1回 全面散布土壌混和 2回以内
(土壌混和は1回以内、土壌散布は1回以内)
尻腐病
軟腐病
1回 全面土壌散布
キャベツ 苗立枯病
(リゾクトニア菌)
菌核病
根こぶ病
は種又は定植前 2回以内
(苗床では1回以内、本圃では1回以内)
全面散布土壌混和 3回以内
(苗床では1回以内、本圃での土壌混和は1回以内、土壌散布は1回以内)
苗立枯病
(リゾクトニア菌)
菌核病
定植前 1回 全面土壌散布
株腐病 150~200ℓ
ブロッコリー
カリフラワー
根こぶ病 100~200ℓ 全面散布土壌混和 1回
かぶ は種前
だいこん 亀裂褐変症
(リゾクトニア菌)
レタス
非結球レタス
ビッグベイン病
すそ枯病
定植前 1回 2回以内
(土壌混和は1回以内、土壌散布は1回以内)
すそ枯病
軟腐病
1回 全面土壌散布
ばれいしょ 粉状そうか病 400~600㎖ 植付前 1回 全面散布土壌混和 6回以内
(種いも浸漬は1回以内、植付前の土壌混和及び植付時の植溝散布は合計1回以内、植付後の散布は4回以内)
粉状そうか病
そうか病
200㎖ 20ℓ 植付時 植溝散布
かんしょ 基腐病 500㎖ 50~200ℓ 植付前 全面散布土壌混和 3回以内
(植付前は1回以内、植付後は2回以内)
全面土壌散布
やまのいも 褐色腐敗病 500㎖ 100~200ℓ 全面散布土壌混和 5回以内
(植付前の土壌混和は1回以内、植付後の散布は4回以内)
小麦 縞萎縮病 600㎖ 100ℓ は種前 3回以内
(は種前は1回以内、は種後は2回以内)
なまぐさ黒穂病 500㎖
チューリップ 微斑モザイク病
条斑病
100~200ℓ 植付前 7回以内

※本内容は2024年8月28日付の登録内容に基づいています。

効果・薬害等の注意事項

使用量に合わせ薬液を調製し、使いきってください。
使用直前に容器をよく振ってください。
本剤は保護効果主体の薬剤であり、病原菌に感染した後の散布では効果が不十分な場合があるので散布時期に注意してください。
かんきつに使用する場合は、次の事項に注意してください。
・レモンには薬害を生じるので使用をさけてください。
・病害とミカンハダニの同時防除に使用する場合、かけ残しのないようにていねいに散布してください。
なしに使用する場合は、幸水等の赤なしの幼木や樹勢の劣る樹では、新葉に薬害が発生するおそれがあるので注意してください。
ぶどうに使用する場合、葉や果実に薬害が発生するおそれがあるので、使用時期を厳守してください。なお、ネオマスカットは特に薬害を生じやすいので使用をさけてください。
いちごに使用する場合、新葉に薬害を生じるおそれがあるので注意してください。
本剤と他剤との混用は、薬害を生じやすいので注意してください。特に、なし、ぶどう、ももおよびうめでは十分注意してください。なお、うめについては発芽期までの使用に留めてください。
きゅうり、レタス等には薬害を生じるおそれがあるので、周辺にそれらの作物がある場合にはかからないように注意して散布してください。
本剤を土壌灌注する場合
・白紋羽病、紫紋羽病に使用する場合は、樹幹から半径1m程度の範囲を掘り上げて根部を露出させ、病根を除去した後、所定濃度の薬液を灌注し埋め戻すか、半径1m程度の範囲に土壌灌注機を用いて所定量の薬液を灌注してください。ただし、土壌灌注機による灌注は予防的使用か軽症樹に限って行ってください。
・苗木に使用する場合、植付時に所定量の薬液を灌注しながら掘り上げた土を埋め戻すか、植付後に土壌灌注機を用いて所定量を注入してください。
・適用の範囲内で、樹の大きさにより灌注水量を調節してください。
・10アール当たりの処理本数が多い場合には、150本を超えないように適用の範囲内で使用してください。
全面散布土壌混和で使用する場合、所定量の薬量を均一に散布し、土壌と十分混和してください。降雨直後の処理は、混和ムラの原因となるのでさけてください。
根こぶ病を対象に本剤を多量に使用すると初期生育が抑制される場合があるので、適用薬量の範囲で使用してください。
全面土壌散布で使用する場合は、畦立て作業後に所定量の薬量を均一に散布してください。
キャベツ、はくさい、レタスおよび非結球レタスの全面土壌散布では、初期生育の遅延を生じることがありますが、その後回復し、作物の生育、収量に影響はありません。(定植後の多雨または、過度の灌水条件で発生しやすい)
だいこんに使用する場合は、初期生育の遅延を生じることがありますが、その後の生育には影響しません。
落葉に散布で使用する場合は、ほ場内で落葉に対して均一に散布してください。
小麦、ばれいしょ、たまねぎに対して少量散布で使用する場合は、少量散布に適合したノズルを装着した乗用型の速度連動式地上液剤散布装置を使用してください。
適用作物群に属する作物またはその新品種に本剤を初めて使用する場合は、使用者の責任において事前に薬害の有無を十分確認してから使用してください。
本剤の使用に当たっては、使用方法を誤らないように注意し、特に初めて使用する場合は病害虫防除所等関係機関の指導を受けるようにしてください。

安全使用上の注意事項

本剤は皮膚感作性を有し、皮膚かぶれ等を生じることがあるので、以下の点に注意してください。
・かぶれやすい体質の人および本剤または他剤においてかぶれた経験のある人は作業に従事しないようにし、施用した作物等との接触はさけてください。
・薬液調製時および使用の際は帽子、保護メガネ、防護マスク、不浸透性手袋、不浸透性防除衣、ゴム長靴などを着用するとともに保護クリームを使用してください。
・降雨時または樹木が濡れている場合には作業を行わないでください。
・剪定、施肥、摘果、除草、袋かけなどの管理作業を済ませてから使用してください。
・使用後の入園はできる限り期間をおいてください。特に摘果、袋かけのような作業を行う果樹では少なくとも7~10日間の期間をあけてください。
・使用後の入園の際も、帽子、保護メガネ、農薬用マスク、手袋、長ズボン・長袖の作業衣などを着用するとともに保護クリームを使用してください。
・使用した後および摘果等のため使用後入園し作業した後は直ちに身体を洗い流し、洗眼・うがいをするとともに衣服を交換してください。
・作業時に着用していた衣服等は他のものとは分けて洗濯してください。
・施設内では使用しないでください。
・高温、多湿時に長時間の使用および作業はさけてください。
・苗床で使用し、その苗を採苗、定植する場合には、必ず手袋を着用して作業を行い、直接苗に触れないよう注意してください。
蚕に対して影響があるので、周辺の桑葉にはかからないようにしてください。
眼および皮膚に対して刺激性があるので薬剤が眼に入ったり、皮膚に付着しないよう注意してください。
眼に入った場合には直ちに十分に水洗し、眼科医の手当を受けてください。
皮膚に付着した場合には直ちに石けんでよく洗い落としてください。

魚毒性等

・水産動植物(魚類)に強い影響を及ぼすおそれがあるので、河川、湖沼および海域等に飛散、流入しないよう注意して使用してください。養殖池周辺での使用はしないでください。
・水産動植物(甲殻類・藻類)に影響を及ぼすおそれがあるので、河川、養殖池等に飛散、流入しないよう注意して使用してください。
・使用残りの薬液が生じないように調製を行い、使いきってください。散布器具および容器の洗浄水は、河川等に流さないでください。また、空容器は水産動植物に影響を与えないよう適切に処理してください。
・浸漬後の薬液は河川等に流さず、水産動植物に影響を与えないよう適切に処理してください。

保管

密栓し、直射日光をさけ、食品と区別して冷涼な所に保管してください。

備考

◎本剤は、皮膚感作性を有するため、皮膚かぶれ等を生じることがありますので、いちごでの使用につきましては以下の点について特に注意してください。
・かぶれやすい体質の人および本剤または他剤においてかぶれた経験のある人は作業に従事しないようにし、施用した作物等との接触はさけてください。
施設内では使用しないでください。(育苗ハウスは施設に該当します。)
・メガネ、マスク、不浸透性手袋、防除衣等に関わる注意事項を遵守してください。
(薬剤調製・処理・処理後の作業時)
・処理後から再入園までの期間は、できるだけ空けてください。
(7~10日間を目安に現地作業事情を考慮し、できるだけ期間を空けてください。)
・育苗管理作業を済ませてから、本剤を使用してください。
・高温、多湿時の長時間の散布(灌注)作業および管理作業はさけてください。
・採苗・定植作業時は、必ず手袋を着用して作業を行い、直接苗(土壌も含む)に触れないように注意してください。
・処理および作業時は、風通しが良い常に換気できる環境下となる様、努めてください。
ラベル記載の注意事項は、使用前に必ずご確認くださいます様、よろしくお願い申し上げます。