製品情報
アージラン液剤
- 農林水産省登録
- 第12006号
- 有効成分
- アシュラム ・・・・・・・・・・ 37.0%
- 性状
- 黄褐色液体
- 人畜毒性
- 普通物(毒劇物に該当しないものを指していう通称)
- 有効年限
- 5年
- 包装
- 500mL × 20本
2L × 6本(北海道のみ)
特長
- イネ科から広葉雑草まで、オールマイティな除草剤!
一年生、多年生を問わず、広範囲の雑草にすぐれた除草効果を発揮します。 - 薬量選択性です
高薬量で使用すると難防除雑草のスギナ、セイタカアワダチソウ、ギシギシ類やワラビなどの強害雑草を防除することが出来ます。特に葉の数が多く、また葉が大きい種類の雑草ほど薬剤を取り込む量が多く、高い除草効果を発揮します。 - 牧草地のギシギシなどもしっかり枯らします
本剤は茎葉部および根部から吸収され、地上部はもとより、地下部の生長点にも達するので多年生雑草の地下茎を枯死させます。 - 雑草発生後、茎葉処理による抑草期間は通常2~3ヶ月程度です
多年生雑草に対しては地下茎を枯殺するため極めて長い期間抑草します。
適用作物と使用方法
作物名 | 適用場所 | 適用雑草名 | 使用時期 | 希釈倍数又は使用量 | 使用液量 | 使用方法 | 適用地帯 | 本剤およびアシュラムを含む農薬の総使用回数 |
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ほうれんそう | ー | 一年生雑草 | は種後~子葉展開期 | 秋播き 600~800㎖/10a 春~初夏播き 800~1000㎖/10a 但し、芽出し播きは800㎖/10a |
100~200ℓ/10a | 全面土壌散布 | ー | 1回 |
しそ | 生育期(本葉2~3葉期) 但し、収穫45日前まで |
500㎖/10a | 100ℓ/10a | 雑草茎葉散布 | ||||
おかひじき | は種直後 | 600㎖/10a | 100~150ℓ/10a | 全面土壌散布 | ||||
さとうきび 飼料用さとうきび |
一年生雑草 多年生雑草 |
雑草生育期 但し、収穫30日前まで |
800~1000㎖ | 150~200ℓ/10a | 雑草茎葉散布又は全面散布 | 3回以内 | ||
えごま(種子) | 一年生雑草 | 展開葉4葉期以降 但し、収穫45日前まで(雑草発生初期) |
500㎖/10a | 100ℓ/10a | 雑草茎葉散布 | 1回 | ||
桑 | 一年生雑草 キク科、タデ科の多年生雑草 |
桑発芽前又は 桑刈取直後 |
750㎖/10a | 100~150ℓ/10a | 全面土壌散布 | 4回以内 | ||
キク科、ヒルガオ科、タデ科の多年生雑草 | 雑草生育期 | 30~50倍 | 1㎡当り約100㎖ | 雑草茎葉散布 (局所処理) |
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すぎ (下刈り) |
ススキ | 6月 | 20倍 | 300㎖/株径30cmの株 | 3回以内 | |||
アレチノギク、カラムシ、シシウド等の大型雑草 | 雑草発生期 | 60ℓ/10a | 雑草茎葉散布 | |||||
クズ | 6~7月 | 10倍 | 50ℓ/10a | |||||
樹木等 | 公園 庭園 堤とう 駐車場 道路 運動場 宅地 のり面等 |
一年生雑草 | 雑草生育期 | 1000~2000㎖/10a | 100~200ℓ/10a | 植栽地を除く樹木等の周辺地に雑草茎葉散布 | ||
多年生広葉雑草 | 2000~3000㎖/10a | |||||||
多年生イネ科雑草 | 3000~5000㎖/10a | |||||||
クズ | 5000㎖/10a | |||||||
水田作物 (水田畦畔) |
水田畦畔 | 一年生雑草 キク科、タデ科の多年生雑草 |
1500~3000㎖/10a | 雑草茎葉散布 | ||||
牧草 | 牧野、草地 | ギシギシ類及びキク科の雑草 | 秋期経年草地のギシギシ類の栄養生長期 但し、最終採草後 |
300~400㎖/10a | 80~100ℓ/10a | 雑草茎葉散布又は全面散布 | 北海道 | 1回 |
春期経年草地のギシギシ類の栄養生長期 但し、採草14日前まで |
200~300㎖/10a | |||||||
秋期新播草地のギシギシ類の栄養生長期 但し、最終採草後 |
||||||||
秋~春期(9~5月)ギシギシ類の展葉時期 但し、採草14日前まで |
400~600㎖/10a | 北海道を除く全域 | ||||||
早春~秋期(1~11月)ギシギシ類の展葉時期 | 50~80倍液とし雑草が十分ぬれる量 | 1株当り25㎖ 又は1㎡当り100㎖ |
雑草茎葉散布 (局所処理) |
ー | ||||
牧野、草地 (更新・造成) |
ワラビ | ワラビ展葉期 | 1000~1500㎖/10a | 80~100ℓ/10a | 雑草茎葉散布又は全面散布 |
※ 本内容は2021年9月8日付の登録内容に基づいています。
効果・薬害等の注意事項
一般的注意事項
●雑草の発生程度により、許容薬量内で使用量を増減してください。
●吸収・移行性の高い薬剤ですが、局所散布および群生地散布の場合には必要に応じて展着剤を加用し、よく付着するように十分散布してください。
●局所散布または群生地散布は、所定薬量内で雑草の茎葉部をねらって散布してください。
●砂土での土壌処理は、発芽前雑草に対して残効性が劣るので使用をさけてください。
●ヒユ科、アカザ科、カヤツリグサ科雑草およびザクロソウ、ツユクサ、ギョウギシバに対して効果が劣るので、これらの雑草の優占圃場での使用はさけてください。
●本剤は遅効性で、効果が現れるまでにかなりの時間を要し、散布時期が遅れると効果が劣るので、時期を失しないように散布してください。
●散布器具、容器の洗浄水は河川等に流さず、空容器等は環境に影響を与えないよう適切に処理してください。
作物別注意事項
さとうきびおよび飼料用さとうきびに使用する場合
●雑草茎葉にかかるよう、まきむらのないように均一に散布してください。
●展着剤は使用しないでください。
●本剤は雑草生育期(草丈15cm以下)に有効なので、時期を失しないように散布してください。
●本剤の使用により、葉に一時的に黄化・白化が生じることがあるので、必ず所定薬量を守ってください。
牧野・草地に使用する場合
●雑草茎葉にかかるよう、まきむらのないように均一に散布してください。
●全面散布で薬量が多い場合には、牧草(オーチャードグラスなど)の茎葉部が一時的に黄化することがあるので、必ず所定薬量を守ってください。
●夏期(7~8月中旬)のギシギシ類対象の全面散布は、牧草に薬害を生じるおそれがあるのでさけてください。
●散布後14日間の放牧および採草は行わないでください。
●北海道での秋期散布は、最終採草後に行ってください。
●局所散布した周辺の牧草は、飼料にしないでください。
ほうれんそうに使用する場合(備考もお読みください)
●決められた使用時期内で、雑草の発生前~発生始期に散布してください。
桑に使用する場合
●全面散布の場合、桑葉のある時期は薬害を生じるので使用をさけ、桑の発芽前または夏(春)切り後に土壌表面に均一に散布してください。なお、部分的に多量に散布すると薬害を生じるおそれがあるので注意してください。
●多年生雑草を主対象として雑草の生育期に局所散布する場合は、桑の茎葉にかからないように十分注意して、雑草の茎葉に散布してください。なお高濃度液散布のため、桑株の近くの土壌に薬液が多量に落下すると桑の根から吸収されて薬害を生じることがあるので、なるべく雑草の茎葉から薬液がしたたり落ちないよう雑草の大きさや密度により散布液量を加減し、茎葉だけに付着するように散布してください。
造林地の下刈りに使用する場合
●すぎにかかると薬害を生じることがあるので、なるべくかからないように注意してください。
●農作物にかかると薬害を生じるので、農耕地の近くで散布する場合は、なるべく風の弱い日に散布するなど薬液を飛散させないように十分注意してください。
畦畔に使用する場合
●のり面へは散布しないでください。
●稲などの農作物にかからないように圧力を下げた噴霧機などで十分注意して散布してください。
●薬剤が水田に飛散、流入しないように散布してください。
公園、庭園等で使用する場合
●石を汚染することがあるので、霊園、墓地等では使用しないでください。
●散布薬液の飛散あるいは流出によって有用植物に薬害が生じないよう、十分注意して散布してください。
●水源池等に飛散、流入しないよう十分注意してください。
●激しい降雨が予想される場合は、使用しないでください。
安全使用上の注意事項
●眼に対して弱い刺激性があるので、眼に入らないよう注意してください。眼に入った場合には直ちに水洗してください。
●かぶれやすい体質の人は取扱いに十分注意してください。
●散布の際は、農薬用マスク、手袋、長ズボン・長袖の作業衣などを着用してください。作業後は手足、顔などを石けんでよく洗い、うがいをしてください。
●公園、堤とう等で使用する場合は、散布中および散布後(少なくとも散布当日)に小児や散布に関係のない者が散布区域に立ち入らないよう縄囲いや立て札を立てるなど配慮し、人畜等に被害を及ぼさないよう注意を払ってください。
●使用残りの薬剤は、必ず安全な場所に保管してください。
魚毒性等
この登録に係る使用方法では問題ありません。
保管
密栓し、直射日光をさけ、食品と区別して冷涼な所に保管してください。
備考
ほうれんそうに使用する場合は、次の注意を厳守願います。(薬害)
・ほうれんそうの播種後~出芽前までで、雑草の発生前~発生始期に、使用量を厳守してお使いください。
・高温時(最高気温25℃以上)では、薬害が生じるおそれがあるので、使用しないでください。
・施設栽培(ハウス、雨よけ、トンネル等)など高温となるような条件では薬害が出やすい傾向にありますので、使用しないでください。
・砂壌土、砂土では薬害を生じやすいので注意してください。
・新品種に使用する場合は、事前に薬害の有無を十分確認してから使用してください。