製品情報
石原ワンベストフロアブル
- 農林水産省登録
- 第18338号
- 有効成分
- テニルクロール・・・・・・・・・・・・・2.0%
ピラゾキシフェン(化管法 1種) ・・・・ 15.0%
ブロモブチド・・・・・・・・・・・・・・10.0% - 性状
- 類白色水和性粘稠乳懸濁液体
- 人畜毒性
- 普通物(毒劇物に該当しないものを指していう通称)
- 有効年限
- 3年
- 包装
- 300mL × 20本
500mL × 20本
特長
- 使用場面が広い
初期剤(10アール当り300~500ml)、あるいは初期一発剤(10アール当り1L)として使用でき、特に初期剤として、低コスト稲作に貢献できる除草剤です。 - すぐれた水中拡散性で省力化
拡散性にすぐれたフロアブル剤で、幅が50m以下の水田では中に入らず原液のまま畦畔からの手振り散布ができます。その他、水口施用、田植同時施用など散布労力の軽減化、散布時間の短縮化が図れます。 - 安定した高い効果
初期剤としてはノビエ等一年生雑草はもとより多年生雑草のマツバイ、ホタルイ、ミズガヤツリ、ヘラオモダカに、初期一発剤としてはノビエ等一年生雑草はもとよりマツバイ、ホタルイ、ウリカワ、ミズガヤツリ、ヘラオモダカ、ヒルムシロ等の多年生雑草にも高い効果を示します。 - 難防除雑草も防除可能
スルホニルウレア(SU)抵抗性アゼナ等の一年生広葉雑草やホタルイにも高い除草効果を示します。 - 水稲に対する安全性
水稲に対し影響の少ない成分を組み合わせており、田植同時施用も可能です。
適用作物と使用方法
作物名 | 適用雑草名 | 使用時期 | 適用土壌 | 10アール当り使用量 | 本剤の使用回数 | 使用方法 | 適用地帯 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
移植水稲 | 水田一年生雑草 マツバイ ホタルイ ウリカワ ミズガヤツリ ヘラオモダカ(北海道、東北、北陸) ヒルムシロ |
移植直後~ノビエ1.5葉期 但し、移植後30日まで |
砂壌土~埴土 | 1ℓ | 1回 | 原液湛水散布又は水口施用 | 北海道 |
移植直後~ノビエ2葉期 但し、移植後30日まで |
全域(北海道、九州を除く)の普通期栽培地帯及び関東・東山・東海の早期栽培地帯 | ||||||
壌土~埴土 | 九州の普通期栽培地帯及び近畿・中国・四国、九州の早期栽培地帯 | ||||||
水田一年生雑草 マツバイ ホタルイ ミズガヤツリ(東北、北陸) ヘラオモダカ(北海道、東北) |
移植時 | 砂壌土~埴土 | 0.5ℓ | 田植同時散布機で施用 | 全域の普通期及び早期栽培地帯 | ||
移植直後~ノビエ1葉期 但し、移植後30日まで |
原液湛水散布、水口施用又は無人ヘリコプターによる滴下 | ||||||
水田一年生雑草 マツバイ ホタルイ |
移植直後~ノビエ発生前但し、移植後30日まで | 壌土~埴土 | 0.3~0.5ℓ | 原液湛水散布 | 北海道 | ||
移植直後~ノビエ1葉期 但し、移植後30日まで (関東・東山・東海の早期栽培地帯及び近畿・中国・四国の砂壌土は移植直後~ノビエ発生始期 但し、移植後30日まで) |
砂壌土~埴土 | 全域(北海道、九州を除く)の普通期及び早期栽培地帯 |
【各有効成分を含む農薬の総使用回数】
テニルクロール・・・2回以内、ピラゾキシフェン・・・2回以内、ブロモブチド・・・2回以内
※本内容は2017年3月24日付の登録内容に基づいています。
効果・薬害等の注意事項
●使用量に合わせ秤量し、使いきってください。
●容器を軽く振ってから使用してください。
●本剤は雑草の発生前から発生始期に有効です。
●10アール当り使用量500㎖の場合、ノビエの1葉期、ホタルイ、ミズガヤツリ、ヘラオモダカの発生始期までに、時期を失しないように散布してください。また、必要に応じて移植後に使用する除草剤との体系で使用してください。
●10アール当り使用量300~500㎖の場合、ノビエの1葉期(北海道は発生前、関東・東山・東海の早期栽培地帯および近畿・中国・四国の砂壌土は発生始期)、ホタルイの発生始期(北海道は発生前)までに、時期を失しないように散布してください。また、必要に応じて移植後に使用する除草剤との体系で使用してください。
●10アール当り使用量1ℓの場合、ノビエの2葉期(北海道は1.5葉期)までに、時期を失しないように散布してください。なお多年生雑草は生育段階によって効果にフレが出るので、必ず適期に散布してください。各雑草の散布適期は次の通りです。
ホタルイ、ウリカワ、ミズガヤツリ、ヘラオモダカ・・・・・2葉期まで
ヒルムシロ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・発生期まで
●一年生広葉雑草多発田での使用はさけてください。
●湛水散布の場合は、水の出入りを止めて湛水状態(3~5cm)のまま水田全面に拡散するように所定量を散布してください。
●水口施用の場合は、水の補給時に本剤を水口に施用し、流入水とともに水田全面に薬剤を拡散させてください。
処理後、田面水が通常の湛水状態(3~5cm)に達した時に必ず水を止め、田面水があふれ出ないように注意してください。
●田植同時散布機で、通常の湛水状態より水を落として散布する場合は、施用後速やかに通常の湛水状態(3~5cm)にしてください。
●本剤を無人ヘリコプターで滴下する場合は、次の注意を守ってください。
・滴下は使用機種の使用基準に従って実施してください。
・滴下に当たっては散布装置のノズルを取り外してください。
・作業中、薬液が漏れないように機体の配管、その他装置の十分な点検を行ってください。
・隣接する圃場に水稲以外の作物が栽培されている場合は、無人ヘリコプターによる本剤の滴下は行わないでください。
・水源池、飲料水等に本剤が飛散、流入しないように十分注意してください。
・薬剤滴下に使用した装置は十分洗浄し、薬液タンクの洗浄廃液は安全な場所に処理してください。
・本剤の滴下に使用した無人ヘリコプターの散布装置は、水稲以外の作物への薬液散布には使用しないでください。
●散布後は、少なくとも3~4日間は通常の湛水状態(3~5cm)を保ち、田面を露出させないようにしてください。また、散布後7日間は落水、かけ流しはしないでください。
●本剤は稲へ直接付着した場合、付着部に褐斑を生じることがありますが、収量への影響はありません。
●軟弱苗を移植した水田、極端な浅植えの水田、極端な深水となった水田および砂質土壌で漏水の大きな水田(減水深2cm/日以上)では、薬害を生じるおそれがありますので使用しないでください。
●本剤の使用にあたっては、使用量、使用時期、使用方法などを誤らないように注意し、特に初めて使用する場合や異常気象時には、病害虫防除所等関係機関の指導を受けるようにしてください。
安全使用上の注意事項
●誤飲などのないように注意してください。誤って飲み込んだ場合には吐き出させ、直ちに医師の手当を受けさせてください。使用中に身体に異常を感じた場合には、直ちに医師の手当を受けてください。
●眼に対して弱い刺激性があるので、眼に入らないよう注意してください。眼に入った場合には直ちに水洗してください。
●皮膚に対して刺激性があるので、皮膚に付着しないよう注意してください。付着した場合には、直ちに石けんでよく洗い落としてください。
●散布の際は防護マスク、手袋、長ズボン・長袖の作業衣などを着用してください。また散布液を吸い込んだり浴びたりしないよう注意し、作業後は直ちに手足、顔などを石けんでよく洗い、うがいをするとともに衣服を交換してください。
●作業時に着用していた衣服等は他のものとは分けて洗濯してください。
●かぶれやすい体質の人は取扱いに十分注意してください。
魚毒性等
水産動植物(魚類)に影響を及ぼすので、養魚田では使用しないでください。
水産動植物(甲殻類、藻類)に影響を及ぼすので、河川、養殖池等に飛散、流入しないよう注意して使用してください。
無人ヘリコプターによる滴下で使用する場合は、河川、養殖池等に飛散しないよう特に注意してください。
散布後は河川、養殖池等に流入しないよう水管理に注意してください。散布器具および容器の洗浄水は、河川等に流さないでください。また、空容器は水産動植物に影響を与えないよう適切に処理してください。
保管
密栓し、直射日光をさけ、食品と区別して冷涼な所に保管してください。