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水稲用除草剤

トビキリジャンボ

トビキリジャンボ
除草剤分類
15,0,27,27
農林水産省登録
第21465号
有効成分
カフェンストロール(化管法 1種)・・・・4.2%
ダイムロン・・・・・・・・・・・・・・・8.4%
ピラゾキシフェン(化管法 1種) ・・・・・20.0%
ベンゾビシクロン(化管法 1種) ・・・・・4.0%
性状
類白色細粒、水溶性パック入り(1パック50g)
人畜毒性
普通物(毒劇物に該当しないものを指していう通称)
有効年限
3年
包装
(50g × 10個)× 10袋

特長

  • 殺草スペクトラムが広い
    ノビエ、コナギ、アゼナ、キカシグサ等水田一年生雑草はもとより、ホタルイ、ウリカワ、マツバイ、ミズガヤツリ等の多年生雑草に安定した効果を発揮し、さらに難防除雑草のエゾノサヤヌカグサ、シズイ、コウキヤガラにも有効な一発処理ジャンボ剤です。
  • SU抵抗性雑草にも有効
    非SU成分で構成されており、問題となっているSU抵抗性のコナギ、ホタルイ、アゼナ類に対してもすぐれた効果を発揮します。
  • すぐれた拡散性
    自己拡散型の製剤により、投下後、素早く田面中に拡がります。水田に入ることなく、安定した効果を発揮し、薬剤散布の省力・簡便化を実現します。
  • 稲や周辺環境にやさしい
    稲に対する影響の少ない成分を組み合わせ、かつ薬害軽減効果を有する成分を配合しているため、稲にほとんど影響を与えません。パック剤のため、使用時に直接薬剤に触れることや水田周辺にドリフトする心配もありません。

適用作物と使用方法

作物名 適用雑草名 使用時期 10アール当り使用量 本剤の使用回数 使用方法
移植水稲 一年生雑草
及び
マツバイ
ホタルイ
ウリカワ
ミズガヤツリ
ヘラオモダカ
ヒルムシロ
セリ
エゾノサヤヌカグサ
シズイ
コウキヤガラ
アオミドロ・藻類による表層はく離
移植後3日~ノビエ2.5葉期
但し、移植後30日まで
小包装(パック)10個(500g) 1回 水田に小包装(パック)のまま投げ入れる

【各有効成分を含む農薬の総使用回数】
カフェンストロール・・・1回、ダイムロン・・・3回以内(育苗箱散布は1回以内、本田では2回以内)
ピラゾキシフェン・・・2回以内、ベンゾビシクロン・・・3回以内
※本内容は2019年11月6日付の登録内容に基づいています。

効果・薬害等の注意事項

必要量を購入し、できるだけ残すことなく使いきってください。
本剤は雑草の発生前から生育初期に有効なので、ノビエの2.5葉期までに時期を失しないように散布してください。なお、多年生雑草は生育段階によって効果にフレが出るので、必ず適期に散布するよう注意してください。
各雑草の散布適期は次の通りです。
ホタルイ、エゾノサヤヌカグサ、ウリカワ、ミズガヤツリ・・・・・・2葉期まで
へラオモダカ、コウキヤガラ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・発生始期まで
ヒルムシロ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・発生期まで
セリ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・再生前から再生始期まで
シズイ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・草丈3cmまで
アオミドロ・藻類による表層はく離・・・・・・・・・・・・・・・・発生前まで
シズイ、コウキヤガラは発生期間が長く、遅い発生のものまでは十分な効果を示さないので、必要に応じて有効な後処理剤との組み合わせで使用してください。
苗の植付けが均一になるように代かきをていねいに行ってください。未熟有機物を施用した場合は特にていねいに行ってください。
散布に当たっては水の出入りを止めて5~6cmの湛水深にし、散布後少なくとも3~4日間は通常の湛水状態(3~5cm)を保ち、田面を露出させないように注意してください。また、散布後7日間は落水、かけ流しはしないでください。
小包装(パック)のまま10アール当り10個の割合で水田に均等に投げ入れてください。
藻類・表層はく離などの浮遊物が多い条件下では、拡散が不十分となり部分的な効果不足や薬害が生じることがあるので、使用をさけてください。
パックに使用しているフィルムは水溶性なので、濡れた手で作業したり、降雨で破袋することがないよう注意してください。
次のような条件下では薬害が発生するおそれがあるので使用しないでください。
・砂質土壌の水田および漏水田(減水深2cm/日以上)
・軟弱な苗を移植した水田
・極端な浅植えの水田および浮き苗の多い水田
梅雨期等、散布後に多量の降雨が予想される場合は除草効果が低下することがあるので、使用をさけてください。
本剤はその殺草特性からいぐさの生育を阻害するおそれがあるので、いぐさの生育期に隣接田で使用する場合は、十分注意してください。
いぐさ栽培予定田では使用しないでください。
本剤を散布した水田の田面水を他の作物に灌水しないでください。
本剤の使用に当たっては、使用量、使用時期、使用方法などを誤らないように注意し、特に初めて使用する場合や異常気象時は病害虫防除所等関係機関の指導を受けるようにしてください。

安全使用上の注意事項

本剤は水溶性フィルムで小包装化されているため、濡れた手で触らないでください。
水溶性フィルム包装が破袋した場合は次の点に注意してください。
・眼に対して刺激性があるので眼に入った場合は直ちに水洗し、眼科医の手当を受けてください。
・かぶれやすい体質の人は取扱いに十分注意してください。

魚毒性等

水産動植物(魚類)に影響を及ぼすので、養魚田では使用しないでください。
水産動植物(藻類)に影響を及ぼすので、河川、養殖池等に流入しないよう注意して使用してください。
散布後は水管理に注意してください。空容器等は水産動植物に影響を与えないよう適切に処理してください。

保管

密封し、直射日光をさけ、食品と区別して冷涼・乾燥した所に保管してください。
製剤は吸湿性があるので、湿気には十分注意し、使い残りは外袋の口を堅く閉じて保管してください。
強く加圧されると包装材フィルムが劣化するので、下積みにならないようにしてください。