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ミズワラビミズワラビ(タノジモ、カタバミモ)

© 全国農村教育協会

1年草。生育期間6~12月。胞子で繁殖。湿地や溝などに普通に生育する小形の雑草。水田でもよく見かけ、特に暖地の早期栽培の稲刈取後の水田ではよく目立つ。また、暖地では冬期のハウス内にも多く生育する。形が一見ワラビに似ているのでミズワラビの名がある。地下茎は短く、塊状で少数のりん片がある。地ぎわから葉を伸ばし多くは地表近くに広がり、ときに斜に立つ。
葉には2種類あり、黄緑色で柔らかく、羽状に細かく分かれるのが栄養を営む栄養葉(写真左)。羽状に分かれるが幅が狭く、裏側にそり返るのが胞子葉(写真右)である。この胞子葉の裏側には球状の胞子のうがたくさんできる。