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ホテイアオイホテイアオイ[ミズアオイ科]

© 全国農村教育協会

多年草。成長期間は3月~10月、匍匐茎で繁殖する。熱帯アメリカ原産の帰化植物で観賞用として栽培されているが、繁殖力が強く、水路、河川、沼等にも発生している。水田には少ない。時に水面一面を覆うことがあり、防除困難な雑草の1つである。越冬栄養体は3~4月に生育を開始し5月頃から増殖する。葉が5~7枚になると匍匐茎を伸ばしその先に子株をつくり、次々に増殖する。1個の親から数千個の子株に増えると言われる。葉柄の中央に倒卵形にふくらんだ浮き袋があるのが特徴。夏に淡紫色の花が咲く。
夏に葉柄の基部に数個の青紫色の花が集って、短い房状の花穂をつくるが葉よりは高くならない。開花後、花穂は下向きとなって果実をつくる。果実のなかにはたくさんの種子が入っている。全国各地で見られる。