ランマンフロアブルは、べと病、疫病などの卵菌類病害、
及びあぶらな科作物の根こぶ病に対し、高い防除効果を示します。
本剤は、べと病、疫病の発生前に散布すると、
その後の農作業に“ゆとり”をもたらします。
そして使用後には“よかったね、早めのランマン”
と思ってもらえる薬剤です。
ランマンフロアブルの特長
特長❶優れた予防効果・残効性・耐雨性
優れた残効性と耐雨性により安定した予防効果が期待できます。残効が長く、作物・生育ステージによっては、10~14日間隔の散布も可能で、農薬使用回数の低減につながります。
詳細を見る特長❶優れた予防効果・残効性・耐雨性
基礎活性試験において、ランマンフロアブルは実用濃度の1/16濃度でも高い予防効果、残効性、耐雨性を示しました。この結果は、実用濃度では気象条件に左右されにくく、安定した防除効果を示します。本剤を病気の発生前(初発段階)に使用することで、次の散布(7~10日後頃)まで疫病への感染を阻止し、しっかり予防することが期待できます。
- 【試験概要】
- 試験実施:石原産業株式会社中央研究所 社内試験(2017年) 対象作物:トマト 対象病害:疫病 試験規模:2ポット/区 2反復
供試薬剤:ランマンフロアブル1000倍、対照剤A5000倍、対照剤B2000倍、対照剤C1500倍を実用濃度としてその1/4量、1/16量および1/64量を設定した。 - 試験方法及び調査方法:トマトの茎葉に薬液を処理。風乾後、遊走子のう懸濁液を接種。湿室条件に20時間静置後、20℃で生育させ、接種5日後に発病指数を調査。
- 【試験概要】
- 試験実施:石原産業株式会社中央研究所 社内試験(2017年) 対象作物:トマト 対象病害:疫病 試験規模:2ポット/区 2反復
供試薬剤:ランマンフロアブル1000倍、対照剤A5000倍、対照剤B2000倍、対照剤C1500倍を実用濃度としてその1/4量、1/16量および1/64量を設定した。 - 試験方法及び調査方法:トマトの茎葉に薬液を処理。風乾後、降雨処理(20mm/h、2h)を行った。風乾後、遊走子のう懸濁液を接種。湿室条件に20時間静置後、20℃で生育させ、接種5日後に発病指数を調査。
- 【試験概要】
- 試験実施:石原産業株式会社中央研究所 社内試験(2017年) 対象作物:トマト 対象病害:疫病 試験規模:2ポット/区 2反復
供試薬剤:ランマンフロアブル1000倍、対照剤A5000倍、対照剤B2000倍、対照剤C1500倍を実用濃度としてその1/4量、1/16量および1/64量を設定した。 - 試験方法及び調査方法:トマトの茎葉に薬液を処理。処理7日後に遊走子のう懸濁液を接種。湿室条件に20時間静置後、20℃で生育させ、接種5日後に発病指数を調査。
ランマンフロアブルの実用最低濃度である2000倍(50ppm)を散布すると、植物表面に多くの有効成分が付着します。
朝露や雨などの病原菌の発病に必要な水分に、植物表面にある有効成分が理論上約0.1ppm※1、2の濃度で徐々に溶け出し、病原菌に作用しながら植物表面を保護し続けます。
これが安定した防除効果を発揮する要因の一つと考察しています。
※1:本剤の水溶解度は0.12ppm。
※2:本剤0.1ppmで遊走子のう発芽阻害、遊走子遊泳阻害、被のう胞子発芽阻害活性を有します。(特長2の項、掲載データ参照)
特長❷病原菌の各生育ステージを低濃度で阻害
卵菌類の生活環とランマンフロアブルの作用部位
病原菌の各生育ステージを
低濃度で阻害
特長❸まん延防止効果(サニテーション効果)
- 植物体上に到達した病原菌(被のう胞子)が、遊走子のうを形成する活動、
ならびに遊走子のうから遊走子を放出する活動の両方を阻止します。 - ランマンフロアブルの薬液に触れた遊走子のうは、感染能力を失います。
また、その阻止効果は、他の比較剤よりも非常に高い効果を示します。
ランマンフロアブルは卵菌類の生活環における
様々なステージの胞子に殺菌的に作用するので
胞子を作らせない、胞子を発芽させない、
だから、まん延させません!
胞子形成阻害効果を発揮することで、一部が感染していても、発病初期であれば感染源から株全体へのまん延阻止が期待できます。
株単位で感染の拡大を抑え、周辺株へのまん延を阻止。そのため、圃場全体への二次感染防止が期待できます。
作物別ランマンフロアブルの散布適期の紹介
使用
適期
ランマンフロアブルは、疫病の防除効果に加えて、塊茎腐敗への効果にも優れているので、ばれいしょの生育期後半(塊茎肥大期以降)の使用が効果的です。ただし、ランマンフロアブルに治療効果は期待できませんので、疫病の発生前~発生初期の状況でご使用ください。
使用
適期
本剤の長期残効性を活かし、べと病の発病前からの使用がポイントです。
系統の異なる薬剤とのローテーション散布でべと病の感染から守りましょう。
使用
適期
根こぶ病対策として、セルトレイ灌注処理。
本圃定植直前に灌注することで、定植後も長期間、根こぶ病菌の主根への感染を防ぎます。
※土壌中の菌密度が高い場合は、本圃でのフロンサイド粉剤(またはフロンサイドSC)の全面土壌混和処理との組合せが効果的です。
べと病対策として、生育期散布。
本剤の長期残効性を活かし、べと病の発病前からの使用がポイントです。
系統の異なる薬剤とのローテーション散布でべと病の感染から守りましょう。
茎葉の疫病菌が落下、土壌中に侵入して塊茎に感染します。表皮の一部に暗褐色で不規則な病斑を生じ、その内部は褐色、赤褐色の組織を形成します。この病斑を介して二次的に軟腐病菌などの腐敗性の菌が侵入することもあります。
塊茎腐敗対策は、地上部での疫病の発生を抑え、感染源となる罹病葉や病原菌胞子を土壌中に落とさないことが重要です。
塊茎腐敗に対するランマンフロアブルの効果
- 【試験概要】
- 試験実施:北海道北広島市輪厚
対象作物(品種):ばれいしょ(紅丸)
発生状況:多発性 処理日:2014年 8月2日、11日、20日※
※供試薬剤以外の農薬散布は7月4,13,24日に既存予防剤(500倍)を散布。 - 調査方法:12月4日に腐敗塊茎率を調査し、防除価を算出した。
※無処理区ではなく既存予防剤(500倍)の防除価を0として算出した。