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ヒルムシロヒルムシロ(クチアケ、ツバキバ、ヒロリ、ゲタノヒモ、ヒルモ、ヘロモ、ビリミシロ、ビルモ、ハコグサ)

© 全国農村教育協会

多年草。成長期間5~10月。鱗茎で繁殖するが種子繁殖もわずかある。池や沼、水路や溝などに普通に生育する。水田でも発生量が多く、特に北海道、東北、北陸、山陰など寒地では強害草である。水田では植代後7~15日に発生し、まもなく土中の節から地下茎を伸ばしその先に新しい芽ができ株になる。こうしてわずかの間に一面に繁茂する。葉は長い葉柄があり、長楕円形で光沢がある。
葉脈が明瞭でササの葉のような感じである。夏~秋にかけて長い花梗を出し、その先に穂状の花穂をつける。また、秋に地下茎の先にバナナ形の鱗茎がたくさんできる(写真左)。これが翌年の発生源になる。