アゼナ(アズキグサ、コゴメ、オオムシロ))[ゴマノハグサ科]
生育期間は5~11月で種子で繁殖する一年生雑草。コナギ、キカシグサ、アブノメなどと並んで水田1年草広葉雑草の代表的強害草であり、茎は四角の柱状で根もとや途中から分枝してくさむら状の株になる。草高は10~20㎝程度。葉は対生し、卵状楕円形で葉柄がなく質は柔らかい。全体が無毛。夏~秋にかけて葉腋から長い花柄を出してその先に紅紫色の小さな花が咲く。近年、東北地域をはじめ、特定成分に抵抗性を獲得したアゼナが発生してきており、問題となってきている。
本種と非常に似たものに帰化雑草のアメリカアゼナやタケトアゼナがあるが、アゼナは葉が楕円形で縁に鋸歯がなくいのに対して、他の2種は葉の縁に粗い鋸歯があるので区別できる。