アブノメ(アズキグサ、ヒョウタングサ、パチパチグサ)[ゴマノハグサ科]
1年草。水田の代表的1年草広葉雑草の一つで、生育期間は6~11月、種子で繁殖する。コナギ、アゼナなどとともに発生量の多い強害草であり、6月頃から発生し始める。はじめは多肉質の楕円形で先が尖った葉が根ぎわから重なるようにして出す。茎は地ぎわで分岐して株になり数本の茎が直立する。草丈は10~25㎝程度。茎は円柱状で多肉質で柔らかい。葉は根もとに多く集まり、茎の葉は対生で柄がなく小さい。夏に葉腋に花柄をもつ紫色の小さな花をつけ後に球形の果実ができる。
この果実の形がちょうどアブ(虻)の目のようなのでアブノメの名があり、茎を押すとパチパチと音がするのでパチパチグサの名もある。本州から九州にかけて見られる。